宙色のハレルヤ 窪美澄

1,870 (税込)
発売日2025年10月08日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) そらいろのはれるや
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2025年10月10日
ISBN 978-4-16-392026-9
Cコード 0093
書店在庫
ネット書店で購入
  • 単行本
『宙色のハレルヤ』(窪美澄)
  • 単行本

宙色のハレルヤ 窪美澄

1,870 (税込)
発売日2025年10月08日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) そらいろのはれるや
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2025年10月10日
ISBN 978-4-16-392026-9
Cコード 0093

たとえままならずとも。あたたかな恋の旋律

今、僕は中野さんの足と暮らしているんだ――。

人を想う気持ちを前に”正しさ”なんて気にしちゃいられない。
一筋縄ではいかない恋愛小説集。


◆◇あらすじ◆◇

 夫を亡くし、10年間の結婚生活に終止符が打たれた恵美は、夫の残した別荘に暮らしている。心は悲しくもせつなくもないけれど、思い出すと目から自動的に涙が零れる。 
 自分が、女を好きなわけがない。そう納得させたくてした結婚だった。
 ある日、隣に画家の女性が越してきた。絹香と名乗る彼女と行き来するうち、恵美は自分の胸の奥の痛みに気づく。絹香もまた、怒ったように言う。
「恵美さん、旦那さんという人がいた人だったんだ」(「海鳴り遠くに」)


 自分は「普通」ではない。だから木に化ける蛾のように擬態を続け、「普通」の人間なのだ、と思い込もうとした。
 そうして70手前になった学校清掃員の老人はある夏、昔想いを寄せた友人によく似た少年に出会う。「男女(おとこおんな)」と呼ばれいじめられていた彼と関わるうち、自宅に招き食事をともにするようになる。だが、2人のひと夏の終わりはすぐそこまで来ていた――。(「赤くて冷たいゼリーのように」)           
                                    ――他4編



 読み終えた後、「いろいろあるけど、こんな人生も悪くないな」と顔を上げられる、至極の短編集。

目次

海鳴り遠くに
風は西から
パスピエ
赤くて冷たいゼリーのように
天鵞絨のパライゾ
雪が踊っている

著者

窪 美澄

1965年東京生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同作で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞。22年『夜に星を放つ』で直木賞受賞。その他に『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夏日狂想』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『ルミネッセンス』など著書多数。

一覧を見る

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
書店在庫
ネット書店で購入
2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 佐伯泰英特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト