若林正恭さんの新刊小説『青天』が好評発売中です。
発売前重版を経て現在28万部を突破。多くの読者の胸を震わせています。
そして今回、本作を読んでくださった全国の書店員のみなさんから、100人以上の感想コメントをお寄せいただきました。
(寄せていただいたコメントは、若林さんもぜんぶ読んでくださっています!)
ぜひ、この熱狂をいっしょに楽しんでいただけたらうれしいです。
【北海道・東北エリア】
2026年4月2日更新
正直……アメフトって全っっっ然分からないのですが、ルールや用語などの専門的なことを何も知らなくても夢中になれました。
青春ってなんてバカで、なんて泥臭くて、どうしてこんなに宝物みたいな時間なんだろうと、この作品を読んで改めて思いました。
窮屈だった気持ちが解放されて、とても爽快でした。
紀伊國屋書店札幌本店
関咲蘭
熱が、汗が、物語から迸ってくる。あの時代の音楽が響いている。ただただエネルギーの塊となって相手にぶち当たる生の実感に圧倒されました。
アメフトの知識がないことが悔しくてたまりません。言葉を調べながら読んでも、試合の流れや戦術、各ポジションの動きが想像できなく、これアメフト詳しかったら、凄くリアルな描写をしているということが解るのだろうなと感じました。それでも読ませる熱量は桁違いで、すごく筆がノッているのが伝わってきました。アメフトは分からないものの、著者とはほぼ同年代なので、都会と田舎の違いはあれども、当時の高校生の雰囲気を懐かしく感じました。高山がチョモなのはチョモランマからだろうなとか、アリが聴いている音楽の一部とか、PHSとか、ぐっときました。岩崎先生のようなきちんと生徒に向き合ってくれる先生を描いてくれたところも良かったです。
ジュンク堂書店旭川店
松村智子
もう48歳だし、高校生の頃は帰宅部だし、タバコも吸っていなかったし、アメフトのルールも詳しくはないけれども、自分の中にアリ的ななにかがあるように思える。自分のことが書かれている、なんてことは思わないけれども、自分の中にあるなにかが書かれているとは思う。アメフト部に、もう1回誘われて良かったなと、自分のことのように思えた。
コーチャンフォー美しが丘店
林隆治
若林さんの考えや、経験を想像させる場面が多くリトルトゥースとしてはニヤニヤが止まらず読み終えました。
主人公の「アリ」が挫折から自分を見つめ直し再構築していく姿は胸に打たれました。
「アリ」がとことん自分と話しながらチームメイトにぶつかっていくことは社会人である自分も憧れる姿だと思いました。
未来屋書店苫小牧店
太田和輝
リトルトゥースにはわかる表現が散りばめられているのが嬉しかったです、ニヤつきながら読みました。
ごちゃごちゃと考えたり理由付けなんてせずに、今の一瞬一瞬を大事にすること。最後の試合の中で描かれていたこの感覚が、何とも心に刺さりました。どうしても後先の事を考えてしまうけれど、生きるって今の連続なので、やっぱ大切なのは『今』だなと。
自分が持つ若林さんのイメージそのものの主人公であり、物語だったように思います。
若林さん自身が抱えていたであろう様々な葛藤と、現代社会の見えない何かへの苛立ちを"ぶつかる"ということで昇華させたような、胸がスッとする作品でした。
湯気が立つような熱さと同時に爽やかな風が吹いている、そんな感覚の本だなと思いました。
最高に痺れる作品を世に送り出していただき、ありがとうございました。
トモミ文庫
相馬智美
若林さんと近い世代ということもあり、ピアス開栓の“耳から白い糸”やPHSなど、描かれていた時代背景に懐かしさが蘇りました。
印象的だったのが、岩崎先生とのやりとりです。易経を例に使った「勇気と恐怖」のやり取りや、シーシュポスの岩を押す話です。
私もこういう話が好きです。明確な答えが無い物事に対して、自分の中で反芻して自分なりの血肉にする作業は人生において大切なことだと思います。そして「第4Q」の章は手に汗握る展開にハラハラドキドキしました。
正直、私はアメフトのことは一切分かりません。しかし書かれた描写が臨場感に溢れていて、自分自身がその場で闘っているような感覚になりました。
巻き上がる土埃、青い汗臭さ、ぶつかった時の痛みや呼吸ができない苦しさ。
アメフトを知らない私でも、あのフィールドの中に居ました。これを機にアメフトに興味が沸きました。
ちなみに、“河瀬”のモデルはサトミツさんだったのかな……と、勝手に想像を膨らませておりました。
トモミ文庫
相馬 広志
とても面白かったです! 高校まで12年間野球をしていたので、自分からスポーツが失われたときのぽっかりと穴があいたような感覚にとても共感しながら拝読しました。社会で生きている学生時代のスポーツをしていたときより、シンプルに生きている実感を得られる実感を得られることはなくなったなと思います。将来を考えずに目の前の1試合、その1プレーに没頭でき勝ち負けというはっきりとした結果がつくのは実はすごいことなのだと改めて気づかされました。「勝ちたい」という気持ちが生まれる相手への殺意やプレーに没頭するアリの熱量が伝わってくる文章は文章力などの技術を超えて感情も刺激されっぱなしでした。オードリーが大好きで2年ほど前からNFLも見始めた自分としては若林さんがアメフトを書いてくださったことがとても嬉しかったです。最高の物語をありがとうございました!
函館蔦屋書店
小国風也
強くなくても、ダサくても、「自分にはこれしかない」というものに気付き、全身全霊でぶつかる姿はTHE 青春!!
いま、この時にしか味わえない屈辱と達成感ってもんがある!
学生時代に部活動に勤しんだ人なら多少なりとも共感できるのではないだろうか。
一度引退したあとで「やり残したこと」がある感覚。現役選手だった頃はしんどくて嫌だった練習も、一度引退すると「あの時もう少し頑張ってれば……」と、ふいに悔やんだり、身体に馴染んだ動作をふとした瞬間にやっていて、「もっとこういう角度の方がいいかも」なんて今さら競技に向き合ったりすることもあった。
人って不思議なもので、一度手放してからの方がより深く向き合えるものなんだということを思い出した。私もアリのように大した結果なんて残してない有象無象の雑魚だったけど、あの時の直向きさは数十年経ったいまも心に残っている。
カミュのシーシュポス神話の話で、自由という解釈が綴られていた。この場面がとても心に響いた。
あの頃の自分にも、今の自分にも共通して言えることだった。どんだけプルーフ読んで感想送って、商品知識つけて、売上という結果に還元しても一切評価されない。それでもやり続けるのは“自由”だからなんだ。ありがとう、岩崎先生。
MDウォークマンで音楽聴いてた同世代のみんな、あの頃の“熱さ”と、実は今も向き合ってる“熱さ”をこの作品は気付かせてくれるぜ!アメフト経験なくてもこれからの自分に向けて、セッ、ダーン、ハッ!!
紀伊國屋書店仙台店
齊藤一弥
物語が纏う空気感が私の青春時代そのもので、懐かしさでいっぱいになりました。
今とは比べ物にならないほどルールや法律が緩く、あぁこんな時代だったな、でも若者はもっと主体的に行動できていたような気がしました。正直、アメフトのルールも用語もあまりよくわかりませんがそんなの関係なく面白かったです。
ジャイアントキリングにはならなかったけど、伊部くんに一矢報いることができたのは気持ち良かった。
重ねた努力って無駄ではないんだな
未来屋書店名取店
髙橋あづさ
本を持つ手が火傷しそうになるくらい、バカあちい青春の幕開けだ!! 前に進むことを決めたヤツだけが分かる青天もあればただそこにぬるく漂う青天もあるってか。だから滾る衝動は止めちゃいけない。自分を腐すこと、他人を冷笑することはぬるくて気持ちがいいかもしれないけど、本当につまらないんだな。ぬるさの中にいることに気づけなければ死んでいるように生きていくしかないんだろうな。そんなことに気づかない気もするけど……ってそれ私じゃん! という気付き。とにかく気付き。気付きがやばい。なんだか哲学の棚に置きたくなる物語でした。あと、時々オードリーって凶暴だなって思う理由が分かりました。アメフト、凶暴過ぎる!!
ジュンク堂書店秋田店
進藤菜美子
読中、アリと一緒に仲間と肉弾戦でぶつかり合い、何度もぶっ倒れ、痛くて苦しかったけどやっぱり最後は気持ちいい。岩崎先生とのやり取りはオアシスでした。
作中アリは言葉は説得には意味を持たないと言います。一つの真理だと腑に落ちましたが、岩﨑先生との対話は、やはり言葉の力を信じたいと思える大好きなシーンです。
未来屋書店天童店
佐藤由理
私は若林さんの2コ下の同世代です。自分が高校生の頃、自分は大人しく授業を聞きながら、脇で寝てばかりふざけてばかりいる男子たちをアリとキリギリスのキリギリスみたいだな.. ……と冷めた目で見ていました。でも冷めていたと言いつつも青春を満喫している男子たちがうらやましかった。あの頃の自分を思い出しました。大人になった今は青天の男の子たちにいとおしさを感じました。
本と文具のBSさんわ
山田由樹
今の時代には不似合いな熱い青春小説。でも、いい!どこか懐かしさも感じられて、なんだかジワっとあったかい気持ちになりました。アメフト知らないのでどーかなと思ったのですが大丈夫でした。
八文字屋鶴岡店
荒木惠子
ダメな奴だなと思ったけど、自分の世代が引退して恥ずかしさも情けなさも飲み込んで復帰した後は強い覚悟を感じて、少しだけ息づかいが聞こえてくるような臨場感に熱くなった。真っすぐで爽やかな青春ばかりじゃない。真っすぐでもなく爽やかでもないけど青春でした。
ジュンク堂書店郡山店
郡司めぐみ
とても面白かったです。アメフトは未知の世界だったのでアメフト用語に「????」となりながらも決してふるい落とされることなく池ノ上学園との戦いに一緒に参戦できました。アドレナリンがでました。興奮しました。青春の一生懸命ってなんてカッコいいんだろう。アリの「楽しむためにも最低限の実力は必要」「楽しむ権利をえるための努力の義務を誰も果たしていない」「今の自分の身体が好きだし。信用できる」この言葉好きです。青春をとうに過ぎた私にもガンガン刺さりました。もっとアリの姿をみていたかった。この物語に浸っていたかった。ページが残り少なくなっていくのが惜しい思いで読みました。「青春」を楽しませていただきありがとうございました!
岩瀬書店会津若松駅前店
北見美恵子
まさに土臭い青春!学生がゆえの少し気恥ずかしい日々と体験者だからこそのリアルさになぜか懐かしさを感じました。
岩瀬書店富久山店
吉田彩乃










読後の余韻がすごいです。「岩を運ぶ」を何度も何度も読み、アリと一緒に涙を流しました。アメフト×青春ってだけじゃない、哲学的なやりとりも、ヒップホップのリリックも痺れました。え、ここでB-BOYブンガクが! スヌープドッグのTシャツが! と胸アツですよ、若林さん。
いつかダイブツのスピンオフ、読んでみたいです。
コーチャンフォー ミュンヘン大橋店
早坂千尋