川端康成文学賞受賞短編を収録

『近づくと遠ざかる船』(古川真人)

 普段であれば大勢の家族や親戚に囲まれているが、ひょんなことから大村家の3きょうだいだけの時間が訪れる。そのとき、稔が問わず口にしたのは、幼い日、水平線の上に確かに見た一艘の船のことだった。しかし同じように福岡の海を眺めていたほかの2人、浩にも奈美にも船の記憶はない。だが稔の記憶に残る船の姿は、いよいよ色濃く、そしてはかなく浮かび上がる。
過去の記憶を交感するうち、やがて3きょうだいの想念がそれぞれ入り混じるようになり――。

 幼少期の記憶、世代の共通体験、そして昔を思い出すこと……確かさと不確かさの境界と個々的な記憶とはなにかを鋭く問うた表題作は、選考委員の激賞を浴び第50回川端康成賞を受賞。

 大村家のサーガを書き継いできた著者が新境地を切りひらいた全3篇を収録する。

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発売ラインナップ (2026/11/08~2026/11/14)

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  • タイトル
    近づくと遠ざかる船
    著者名
    古川真人
    発売日
    2026/11/12
    作品紹介
    川端康成文学賞受賞短編を収録
    稔だけが覚えている船の姿がある。幼い日、確かに見た一艘の船が呼び起こす家族の記憶。川端康成文学賞受賞の表題作他、二編を収録。
  • タイトル
    国策ビジネス 大成建設の「天皇」山内隆司の告白
    著者名
    森功
    発売日
    2026/11/12
    作品紹介
    自民党一強政権とゼネコンの知られざる関係
    リニア新幹線、新国立競技場、原発再稼働、辺野古新基地建設……。国家プロジェクトを請け負ってきたゼネコントップが内実を明かす。