インタビューほか

ちきりん×柳川範之
「人生は二回、生きられる?」トーク ライブ・レポート!<前編>

構成:『未来の働き方を考えよう』担当編集

『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』 (ちきりん 著)

いつまで会社にしがみつく? 子供の育て方はそれでいい? 自由でオリジナルな働き方って?  予約殺到で入れない方も多かった、『未来の働き方を考えよう』著者のちきりん氏と『日本成長戦略 40歳定年制』の著者柳川範之氏(東京大学大学院教授・経済学者)の対談イベントの様子を、前篇、後篇に分けてレポートします!

不安定なときにはリスク分散が必要

ちきりん 次の10~20年で起こる、想像できないくらいの変化って、具体的にどんなことがあると思われますか?

柳川 日本企業が雇う外国人の割合がものすごく増えることですかね。国内で雇う部分も、海外で現地の人を雇う部分もすごく増える。日本人の割合は相当減るでしょう。

ちきりん あー、確かにそれは起こりそうですね。あと私は、今後は、家庭の事情で仕事を続けられなくなる人が、すごく増えると思っています。介護とか育児に加えて、夫婦それぞれに海外転勤とか海外出張が増えて、ひとつの企業にしがみついていると、個人生活と働く生活を両立できなくなるケースが増えると思うんですよ、この先10年くらい。

柳川 そうですね。40代くらいになると、子育ても、介護もして、会社でも働かねばならない。そして社会貢献もやりたいし、という人は今後どんどん増えてくると思う。なのに、働き方が変わらないっていう……。そのギャップがどんどん広がってくるでしょうね。

ちきりん 今、女性で働きながら子供もつ人は、実家のお母さんが育児を支援するケースが多いんです。でも私の友人でも、育児を助けてくれていたお母さんが病気になられ、突然、子供の世話と母親の介護を両方やることになって、仕事を離れる決断をした人がいます。

柳川 今は一人の子供が何人もの上の世代を見るという逆ピラミッドになっていますから、どんどん苦しくなりますね。これは楽観的な見通しではありますが、企業はこの先、ある種の兼業や副業を、認めていかざるをえないんじゃないでしょうか。そうなればいろんなことを並行的にやれる時代になってくると思いますけどね。

ちきりん 育児休暇など特定の目的以外でも、3年間休んで、別のことを体験したり、いろんなことを学んで戻ってくる、そういうことができる時代になるということですね。

柳川 変化の大きい時代には、ひとつのものに頼りきらないのが大切です。ひとつの会社にすべてを預けるのではなく、複数の仕事をやったりして、いろんなところに足をかけておく。それでこそ、いろんな選択ができて、楽しい生き方ができると思います。日本人ってそういうのがキライで、「これに命かけてます」っていうのが好きですが、それでいけるのは、確実な成功や発展が保証されているときの話。不安定なときにはリスク分散が必要なんですよね。

ちきりん 副業や兼業の形でやっていくのもいいし、働く期間が50年近くになっていくわけだから、25年×2回とか、10年×5回、5年×10回など、いろんなタイプの働き方が存在するのも健全な社会ですよね。

(後半は7月19日の更新予定です)

未来の働き方を考えよう

ちきりん・著

定価:1365円(税込) 発売日:2013年06月12日

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