インタビューほか

安倍政権、進次郎、原発……小泉純一郎がすべてに答えたインタビュー決定版!

「本の話」編集部

『小泉純一郎独白』 (常井健一 著)

総理退任から10年。ついに沈黙を破り、初のロングインタビューに応じた小泉元総理。親子ほど歳の離れた、遠慮を知らない気鋭のフリーライターの質問の数々に、4時間半に渡って真摯に答えた記録が、本書『小泉純一郎独白』だ。

――実際に会ってみた印象はいかがでしたか。

 非常にざっくばらんで、何を聞いても包み隠さず話してくれたのが印象的でした。

 ただ、そんな中でも「総理大臣」という職務に対する「敬意」は強く感じました。

 それは年下で派閥の後輩でもある安倍晋三首相のことを一度も呼び捨てにせず、「総理」と呼び続けたことに端的に表れています。一方で、郵政解散のときの酒飲み会見の話題を振ると、「酒と女は二ゴウまで」という言葉がふっと出てきたり、趣味の短歌を幾つも披露したり、ユーモアとサービス精神も常に感じられました。

――月刊「文藝春秋」(2016年1月号)で巻頭28ページにわたって掲載された時は、新聞各紙でも随分話題になりました。今回の著書『小泉純一郎独白』はそこから大幅に加筆した決定版になりますが、どんなところが一番の読ませどころでしょうか。

 小泉氏は現在、74歳です。古希を超える人物のインタビューとなると、普通はタイトルのどこかに「遺言」の2文字が躍るものでしょうが、そんな気が微塵も湧いてこないほど、小泉氏には生気が漲っていました。インタビューを書籍にしたい旨を伝え、「あぁ、いいよ。常井さんの名前で書くなら。お好きに出してください」という明快で歯切れの良い返事を聞いた時も、現職時代の「小泉純一郎にオフレコなし」という評判を思いだしました。それぐらい「現役感」が溢れています。「これからも原発ゼロ、まだ訴え続けていきますから。よろしく」と彼は最後に言っていました。私はこれまで多くの政治家にインタビューしてきましたが、これほどのエネルギーを有する政治家は現職でも知りません。この2月にも福島で講演活動をするなど、血気盛んな青年代議士のように全国を飛び回る小泉氏を見ていると、近い将来、彼の中でマグマが抑えきれなくなり、隠居生活をやめて表舞台に出てくる可能性は否定できないような気がします。「人生の本舞台は常に将来に在り」。これは小泉氏がいつも講演の締めに使う尾崎行雄の言葉です。小泉氏の「本舞台」の胎動を、ぜひ本書から感じ取っていただけたらと思います。

緊急出版『小泉純一郎独白』(文藝春秋刊)のトリセツ https://www.facebook.com/koizumidokuhaku/

常井健一(とこい・けんいち)

常井健一

ノンフィクションライター。1979年茨城県生まれ。旧ライブドア・ニュースセンターの設立に参画後、朝日新聞出版に入社。「AERA」で政界取材担当。退社後、オーストラリア国立大学客員研究員。2012年末からフリー。著書に『小泉進次郎の闘う言葉』『保守の肖像 自民党総裁六十年史』など。

小泉純一郎独白常井健一

定価:本体1,000円+税発売日:2016年02月25日


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