- 2012.07.20
- 書評
選択日記をつけることがなぜ必要なのか
文:シーナ・アイエンガー (コロンビア大学ビジネススクール教授)
『選択日記 The Choice Diary』 (シーナ・アイエンガー 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
つまり、適切な「選択」をできるようになるためには、自分が行った「選択」をそのままにしておかずに、書き留め、その結果を折りにふれて評価する、その反復が必要だということになります。この「選択日記」は、まさにそのことのために創られました。
私が考案した「選択日記」(Choice Diary)は、
- ・自分の行った選択
- ・そうするにいたった思考プロセス
- ・判断に用いた情報
を書き留め、
その後、その判断について、
- ・結果を自分で評価
- ・なぜ、うまくいったか、いかなかったか
を考える、というものです。
この本自体は、ちょうど28の選択について記せるようになっています。この「選択日記」を折りにふれ見直すことで、あなたも、カスパロフやポール・バン・ライパーのように、情報を分類し、整理する能力が培(つちか)われます。そして「経験にもとづく直感」(「Informed Intuition」)がついてくるようになり、「選択」において同じ失敗をくりかえさないようになるのです。
私が、「選択」をテーマに研究を始めて20年以上になります。目の見えなかった私が、アメリカの公立学校で見つけたひときわ大きく輝く「力」が、「選択」の持つ力でした。
その「選択」の持つ力を、あなたのものにするために、この『選択日記』はあります。
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