- 2013.07.19
- インタビュー・対談
ちきりん×柳川範之
「人生は二回、生きられる?」トーク ライブ・レポート!<後編>
構成:『未来の働き方を考えよう』担当編集
『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』 (ちきりん 著)
ジャンル :
#趣味・実用
グローバル化で必要となるスキル
柳川 もちろん英語はできたほうが選択肢は広がると思うんですけど、グローバルに活躍するために本当に重要なのは、英語じゃなくて、違う文化や考え方を持つ人とうまくコミュニケーションする能力だと思います。それって言語の問題じゃないんです。
ちきりん 日本人がそういう能力を身につけようと思ったら、どうすればいいんですか?
柳川 違う人にたくさん会うということじゃないでしょうか? 同じ会社の人や、同じ考え方で、同じように育ってきた人ではなく、自分とは全く違った人と会って、話をする。それはWEB上でもかまわないと思います。
ちきりん フィリピンでスカイプ英会話をやっている学校に見学に行ったんですけど、日本人生徒は授業の開始時間に全員、教室にいるのに、フィリピン人の先生は、ふらふらと飲み物を持って遅れてくるんですよ。
で、これに対して、怒る日本人がたくさんいるんですよね。お金払っているのに、なんでちゃんとやらないのだと。でも、英語使って海外の人とコミュニケーションしたいのなら、その程度のことで怒ってちゃ、話にならないですよね。
柳川 日本人は時間に正確ですからね。
ちきりん でも、日本人が正確なのは始まりの時間だけですよ。終わりの時間はまったく守らず、会議もいつまでもだらだらやってます。世界で働くなら、なぜか開始時刻だけにこんなにこだわる国は、世界でも少数派だということは理解したほうがいいと思うんです。いろんな文化があるということを身体で理解するということが、すごく大事です。
柳川 実は、僕も、授業10分くらい遅れるんですよ(笑)。
ちきりん いい言い訳ができましたね。俺はグローバルスタンダードだと(笑)。
柳川 いや、僕も、ラテン国家が長かったもんで(笑)。海外でマネジメントすることになると、まず多様性を理解するのはファーストステップで、次はそこを理解した上でうまく説得しまとめていく必要があるわけですよね。それがグローバルに働くということだと思いますね。
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