![奇跡のような時間に立ち会えた――<br />野田洋次郎『トイレのピエタ』完成披露試写会](https://b-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/3/8/1500wm/img_382adbc07294602165ab79d68304b90959845.jpg)
宮沢りえさん「生きることは奇跡」
![](/mwimgs/b/8/1000wm/img_b845ed8e27ab442d585e40cff0d977ad19929.jpg)
この日は、野田さんが手がけた主題歌「ピクニック」も初公開。野田さんは歌に寄せた気持ちをこう語ります。
「この映画に出演した経験が想像をはるかに超えるもので、死に向かう過程もそうなんですけど、監督や共演者からもらうエネルギーがあまりにも愛しくなってしまって、それが無くならないうちに、とにかく曲に落とし込もうと思いました。音楽と言う表現手段を自分が持っていることが嬉しくなり、いつのまにかこの気持ちを忘れ去ることがないように焦りながら、でもじっくりちゃんと残したいなと思って作りました」
また、スケジュールの都合で登壇できなかった宮沢りえさんからのメッセージが読まれる一幕も。
「余計なものを省いた野田さんの表現に学ぶこといっぱいでしたし、この作品に参加し、宏という主人公を通じて“生きる”という当たり前に思うことは、『奇跡』であることを深く感じられたことに感謝です。この作品があらゆるモノを超え愛されますように」
最後に、野田さんからこんなメッセージが。
「初めて映画に出ると決めた直感、『奇跡のような時間に立ち会えるんじゃないかな』と思ったのは間違いじゃなかったなと強く強く思ってます。この映画は100人が100人感動する映画ではないけれど、それでいいと僕は思ってます。表現というのは常に誰かしら犠牲にしてしまうかもしれないけど、だけど何割かの人には強く刺さるものであって欲しいと願っていて、僕自身、音楽でそういうことをやろうと思っていて、この映画はそういうものになっていると思います。イジメっ子よりもイジメられっ子、清々しく家を出られる人よりは出たくない人、胸につかえがある人に観て欲しい。なんか救われる映画になっているんじゃないかなと思います」
手塚治虫のアイディアがどう受け継がれたのか、舞台挨拶で見せたチームワークの良さが、作品にどう反映されているのか。それを目撃する楽しみもある『トイレのピエタ』。6月6日公開です。
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