都心のビルの屋上なのに、頭上の水槽を飛ぶように泳ぐ「天空のペンギン」(サンシャイン水族館)、銀色の体をきらめかせた魚の群れが竜巻のように変化する「マイワシのトルネード」(名古屋港水族館)、廃館寸前から立ち直った世界最大の「クラゲ大水槽」(加茂水族館)……。5月30日に放送された「マツコの知らない世界」で異色の存在感を発揮していた水族館プロデューサー中村元さんをご記憶の方も多いのではないでしょうか?
「水塊(すいかい)」という独特の表現を使い、新しい水族館の魅力を語ってらした中村元さんは、鳥羽水族館副館長や新江ノ島水族館プロジェクトのアドバイザーなどを歴任した専門家です。日本の水族館は今まで「自然科学の教育」や「研究」という「不当に小さな枠の中に閉じ込められてきた」として、「人が生きるのに必要なうるおいや哲学が得られ、知的好奇心が生まれる展示」を理想としています。そうでなくては「囚われの命たちの運命はあまりに割に合わない」とも。
その中村元さんがこのたび上梓した『水族館哲学 人生が変わる30館』では数多ある水族館の中から30館を厳選し、その常識的な枠を超えた「展示」の本当の魅力や見所を紹介しています。
また、文春オンラインでは5回にわけて本から抜粋した水族館のいくつかをご紹介しています。あわせてお楽しみください!
水族館プロデューサー・中村元の『水族館哲学』から紹介します
【第1回】サンシャイン水族館「“天空のオアシス”として生まれ変わった理由」――水族館哲学1
【第2回】新江ノ島水族館「クラゲ展示はここから始まった」――水族館哲学2
【第3回】北の大地の水族館 山の水族館「低予算、極寒……弱点を強みに」――水族館哲学3
【最4回】竹島水族館「逆転の発想で“ショボイ”を武器に」――水族館哲学4
【番外編】水族館プロデューサー中村元「弱点だらけの水族館を再生する方法」――水族館哲学・番外編
-
SEKAI NO OWARIがイメージキャラクターに決定! 文春文庫 秋100ベストセレクション
2017.07.05ニュース -
選考委員絶賛の松本清張賞受賞作。執筆中に思い描いた意外なアイドルとは
-
39歳でアルツハイマー 笑顔で暮らす人生の秘訣
2017.07.01ニュース -
黒田電気での株主提案の人事案件可決を受け『生涯投資家』重版決定
2017.06.29ニュース