“……正しい日本語がいちばんよく通じるということです。なぜなら、子ども自身が正しく話そうとしているからです”
正しい言葉によって組み立てられた舟でしか、言葉の届かない場所へ漕ぎつくことはできないのかもしれません。
長年、保育園にお勤めされた経験を持つ中川さんは、“絵本を読みながら子どもひとりひとりをしみじみと眺め、心の底から、ああ、何て良い子だろう、可愛いんだろう”と感じ入ったそうです。ここを読むと、遠い昔に去ってしまった自分の子ども時代も、後悔ばかりの母親としての経験も、全部が許されたような気持になります。例外なくかつては子どもだった読者の方々も、やはり中川さんの許しに包まれることになります。それどころか、全世界の子どもたちが皆、愛されているのです。
“子どもがいなくなったら地球はおしまいです”
これほどの真実をついた言葉を、私は他に知りません。
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