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魔力を秘めた本たち──森見登美彦が選んだ究極の「奇書」55冊

魔力を秘めた本たち──森見登美彦が選んだ究極の「奇書」55冊

『熱帯』(森見登美彦・著)

読んでみたい、魅惑的すぎるベスト4!

■第1位『プリンセス・ブライド』(ウィリアム・ゴールドマン)

【森見さんコメント】
もし自分が子どもを持つことがあったら、「お父さんが若い頃にはこんなことがあってね」と、これまで小説に書いてきたことを体験談みたいに喋ってやろうと妄想してたことがあったんです。「お父さんが京都の先斗町で飲んでたら、そこに二階建ての電車がやってきてね」みたいに(笑)。だからこの作者のお父さんの、読み聞かせながら「面白くしていく」というサービス精神に共感します。「面白くない本」をうまく抜粋して面白くしてしまうという凝った構成にも心惹かれます。

(編集部註:本書は著者ゴールドマンが「謎の埋もれた名作」を勝手に面白おかしく抜粋し、尚且つ合間に抜粋意図も面白おかしく挟み込むという体裁を取っている。実に楽しそう!)


■第2位『二次元の世界―平面の国の不思議な物語』(E・A・アボット)

【森見さんコメント】
何より表紙のインパクトが凄すぎる……。思わず手に取ってしまうのも当然。


■第3位『狂人の太鼓』(リンド・ウォード)

【森見さんコメント】
謎めいたタイトルですが、「木版画による小説」というサブタイトルにも吸引力があります。絵の雰囲気も独特で面白そう。

(編集部註:帯には「奴隷商人がアフリカから持ち帰った太鼓は何をもたらしたのか。男を次々に見舞う恐るべき死と災厄」との記述が……いったいどんなお話なのでしょう)


■第4位『超発明・想像力への挑戦』(真鍋博)

【森見さんコメント】
真鍋さんが考えた夢の発明品。これこそ《暴夜書房》の店主が読んでそう。いちいち心惹かれるアイデアばかり。


▼みなさんの「おすすめポイント」を読んでるだけでも面白い「究極の55冊」はこちらから 
https://togetter.com/li/1301298

▼寄せられた全作品はこちらで見られます
https://togetter.com/li/1290340

※プロジェクト詳細
https://books.bunshun.jp/articles/-/4521


※ご投稿くださったみなさま、まことにありがとうございました。

1位の『プリンセス・ブライド』をご推薦くださった 靄@moya2bkさんには「#1 森見さんの書き込み入り『熱帯』」を、2位~4位のkome?@ocometsubuさん、CAFEめがね書房@cafemeganebooksさんには「#2 森見さんお手製・へっぽこブックカバー(革製)」を、以降のみなさまには「#3 だるまくんステッカー」をお送りさせて頂きます。

近々twitterのDMで送り先をお尋ねした後、プレゼントは1月末までに発送させて頂く予定です。

特設サイトへ
単行本
熱帯
森見登美彦

定価:1,870円(税込)発売日:2018年11月16日

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