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【対談】さらけのプロみうらじゅんが明かす『週刊文春』編集長とのエロエロな話

【対談】さらけのプロみうらじゅんが明かす『週刊文春』編集長とのエロエロな話

みうらじゅん ,新谷 学(『週刊文春』編集長)

『ラブノーマル白書』(みうらじゅん 著)


ジャンル : #随筆・エッセイ

『ラブノーマル白書』(みうらじゅん 著)

 新谷 あのあとあのカメラマンは文春を辞めて、他社のカメラマンになったんですよ。あるとき電車でたまたまあの方が隣に座って、しかも酔っていたので、目を合わせないようにしてたんですけど「おっ、新谷さんじゃないですか~」ってバレまして。「今日、俺、誕生日なんだよね~」って言われて、慌てて次の駅で降りました。サシで飲むのは怖いので(笑)。

 みうら 「巨人の星 巡礼の旅」の取材では、甲子園球場とか宮崎にも行ったよね。

 新谷 バブルでしたから。まだCGがない時代だから、カメラのレンズにフィルターをかけて、夕焼けっぽい写真を撮ったりしましたね。

 みうら 多摩川の土手で巨人のユニフォームを背中に羽織って、何故かギターを弾いてる僕の姿も写ってて(笑)。

 新谷 ちょうどみうらさんがバンドをやっている頃で、宮崎で一緒に『イカ天(平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国)』に出て演奏しているみうらさんを見ましたよ。

 みうら そういや見ましたねぇ。

 新谷 オーロラ三人娘(注:星飛雄馬の最初の恋人、橘ルミが所属するアイドルグループ)がコンサートをやった、宮崎の市民会館の前でも写真撮りましたね。

 みうら 『巨人の星』を全巻買って、お互いに気になるシーンのコマに付箋(ふせん)貼って、それを写真で再現するなんてね。

 新谷 琴線(きんせん)に触れたコマの付箋が、合致してると嬉しかったです。宮崎の日南海岸の土産物屋で、漫画に描かれている貝殻と似た形の貝を必死に探して買って、浜辺に置いて撮影したりしましたね。世はバブルだったから撮影用の小道具もガンガン買ってました。

 みうら すごい数、領収書切ってたよね。

 新谷 やりたい放題でしたね。

文春文庫
ラブノーマル白書
みうらじゅん

定価:770円(税込)発売日:2019年05月09日

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