- 2019.06.06
- インタビュー・対談
【対談】さらけのプロみうらじゅんが明かす『週刊文春』編集長とのエロエロな話
みうらじゅん ,新谷 学(『週刊文春』編集長)
『ラブノーマル白書』(みうらじゅん 著)
ジャンル :
#随筆・エッセイ
みうら そりゃ「動物」とか「うんちく」ものばかりになるよね。
新谷 ひな壇に芸人さん並べて、あーだこーだって、出来事を適当に喋って終わり、みたいな。何かを自分で起こすってことがないですよね。
みうら 起こすのは、時間外労働じゃなきゃね(笑)。やっぱ『Number』の「巡礼の旅」シリーズは、梶原一騎イズムが入っているのが面白かったんだよね。
新谷 梶原一騎の原作ものがいいんですよね。あのドロッとしてギラッとした感じはなかなか出せないですよ。『キャプテン』とか、やっぱり違いますもんね。
みうら 『タッチ』も世代的に違うしね。そもそも俺が『タッチ』や『キャプテン』のパロディしても気持ち悪いだけだし(笑)。
新谷 梶原一騎に漂う、影の部分がいいんですよね。梶原一騎と白冰冰(パイ・ピンピン)の娘が誘拐されて殺された事件が台湾であったじゃないですか。あのとき『週刊文春』編集部にいたので、台湾まで取材に行きましたよ。弟の真樹日佐夫さんにも会いました。
みうら パイ・ピンピンって名前だけでグッとくるもんね(笑)。まあ、「巡礼の旅」をやってた頃は時代もよかったね。
新谷 無駄なことに金や労力をかけてもよかった時代でしたから。今は効率を求められちゃっているから面白くないですよね。無駄な金を使う奴は悪い奴になっちゃってますから。
みうら まだまだいっぱいあるのにね、面白いことは。
新谷 「巡礼の旅」シリーズは、打ち合わせしている段階から面白かったですもんね。
みうら ワックワクしたもんね。
新谷 最近は不倫のスキャンダルが多いですけど、男が有名になると、お近づきになりたいという女の人が、向こうから来ることがあるじゃないですか。
みうら でも最後には揉めに揉めて週刊誌に書かれたりするわけでしょ。それはやっぱ、「別れ方」が悪いんですかね。