空也のもなかやリビスコのジェラート、松㟢煎餅の煎餅は、原材料があまりにもシンプルでびっくりします。ウエストはウェブサイトの目立つところに「人工の香料、色素等をできるかぎり使用せず」と掲げているし、ルコントは昭和四十年代から「万事、フランス流に。」を貫いています。原材料が正しくて、誠実に作られたもの。銀座のおやつは、意外にも朴訥で正攻法なものが多かったのです。

　となれば、食べちゃいますよね。だって体に悪くないのだから！　酔うほどにリキュールのきいたケーキや、しっとりと舌に馴染む黄身餡。ぱりぱりの海苔に包まれた豆菓子に、銀座で採れたはちみつを使ったふわふわのロールケーキ。ああもう、もう一回最初から全部食べたいな。

　やっぱり私は、おやつが好きです。

銀座ウエスト　本店「ドライケーキ詰め合わせ」

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