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担当ディレクターが語る、西田敏行と竹下景子を泣かせたNHKラジオドラマ『閉店屋五郎2』の魅力。

担当ディレクターが語る、西田敏行と竹下景子を泣かせたNHKラジオドラマ『閉店屋五郎2』の魅力。

原宏一の人気シリーズ『廃墟ラブ』が待望のラジオドラマ化!


ジャンル : #エンタメ・ミステリ

気持ちがこもり、あまりの涙に、収録が……。

 これまで数多くのラジオドラマを手掛けてきた小島ディレクターにとっても、今作は特別な作品となった。印象的な場面を振り返る。

「収録は基本的に、台本を最初から順番に流していくんですが、お二人が感極まる『ある場面』がありましてね。普通なら、少しだけ間をあけて、すぐに次のシーンにいくんですが、あまりにも気持ちが入りすぎて、お二人とも涙をボロボロと流しておられて……。じっくりと時間をあけてから、次の場面を収録するということがありました。
 あのときの涙のシーンは、必聴ものです。どこの場面かは、聴いてくださってのお楽しみということで(笑)」

 西田さんと竹下さんの思い入れの強さは、ラジオドラマ『閉店屋五郎2』の熱量となって、聴く人を魅了するに違いない。

「西田さん、竹下さんの『本気』を随所に感じられて、担当者として幸せでした。竹下さんは何度も、『西田さん、すごく乗ってらっしゃる!』とおっしゃっていました(笑)。実際、ここぞという場面で西田さんは、アドリブも披露してくださっています。
 小説の原稿を、ラジオドラマの脚本にするために、脚本家と一緒にセリフを考えていきます。そうして出来上がった台本の文字を、伝わる言葉として立体的にしてくださるのが、西田さんと竹下さんのお二人です。
 今回は、五郎という役柄に入り込んだ西田さんがどんどん前へ行くお芝居をされる。それを竹下さんが、女房役として見事に受ける。前作よりパワーアップして、芝居に磨きがかかったお二人のセッションは、まさに『名人芸』。
 シリーズの第2作である『閉店屋五郎2』では親子の愛、夫婦の愛をテーマに演出しました。五郎の愛がどう結実するのか。放送で、楽しんでいただきたいですね」


NHKラジオ第1 新日曜名作座『閉店屋五郎2』
「女に弱いが情けに厚い。日本一お節介な閉店屋五郎、再び見参!」

2019年6月30日~8月4日 毎週日曜 午後7時20分~午後7時50分まで、好評放送中。
出演 ・西田敏行、竹下景子。
 

単行本
廃墟ラブ
閉店屋五郎2
原宏一

定価:1,980円(税込)発売日:2018年08月27日

文春文庫
閉店屋五郎
原宏一

定価:792円(税込)発売日:2017年10月06日

プレゼント
  • 『赤毛のアン論』松本侑子・著

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    応募期間 2024/11/20~2024/11/28
    賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様

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