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<唯川恵インタビュー>新連載の舞台は出身地・金沢。花柳界の濃密な人間ドラマに挑む!

<唯川恵インタビュー>新連載の舞台は出身地・金沢。花柳界の濃密な人間ドラマに挑む!

「オール讀物」編集部

新連載インタビュー

出典 : #オール讀物
ジャンル : #エンタメ・ミステリ

 金沢に遊廓が誕生したのは江戸時代。加賀藩主が浅野川、犀川のほとりに茶屋町を設けたのがはじまりと言われている。西廓、東廓、主計町(かずえまち)はとりわけ栄えており、日露戦争の前後にはロシア兵も多く訪れた。

 売春防止法が施行された昭和32年までは、いわゆる“赤線”が公認されていた時代。

 東廓は、何百人もの芸妓を抱えていた時期もあり、比較的学識の高い芸妓が揃っていたようだが、女性が芸一本で生きていくのはまだまだ困難だった。

 主人公・朱鷺のように、幼いころ置屋に売られ、「水揚げ」を経て一人前になる芸妓も多く存在していた。

「金沢は、歴史を辿れば女の涙が深く沁み込んでいるような土地なんです。でも、当時の置屋の女性たちはものすごくたくましくて、自立していたはず。働く女性の原点がここにはあると思います」

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