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2019年ベストセラーの中で、最も読者の心に響いたのは希林さんのこのことば

2019年ベストセラーの中で、最も読者の心に響いたのは希林さんのこのことば

文:プロモーション部

樹木希林『一切なりゆき』心に響いたことばアンケート結果発表


ジャンル : #ノンフィクション

『一切なりゆき』樹木希林

◆おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい(199ページ)を選んだ理由

かつて自分が苦しんだ事は、ほとんど他人と比べていたことばかりで、この言葉を拝見した時に、私自身を見透かさたれように感じました。面白がって生き抜いた、希林さんをリスペクトいたします。(57歳女性)

人はついつい、他人と自分を比べ、なぜ自分はと思いがちです。希林さんはご主人のことで大変苦労されたと思うのですが、それを受け入れ、ましてや「面白がって」人が何と言おうと、「平気に生きる」という強さに感動しました。

どの言葉も心に響きましたが、この言葉は手帳に書いて見直しています。また、この言葉を届けてくださった也哉子さんに感謝しています。(53歳女性)

古希を過ぎ人生の終活を始めています。希林さんの生き様を見て自分の残りの人生を自分らしく生きたいと思う昨今です。(70歳男性)

意味がないとわかっていてもつい他人と自分を比較してしまいます。物事がうまくいくと調子に乗ってしまったり、小さい自分にくよくよしたり。面白がって平気に生きればいいという言葉は自分へのエールのように思いました。(55歳女性)

何かあると、すぐに他人と比べて落ち込んだりすることが多いので、「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」をこれからの私の人生の指針にしようと思った。「平気に生きればいい」を心の中で唱えながら、毎日を過ごしたい。(65歳女性)

理屈抜き、人生・生き方の極意である。と思う。(68歳男性)

他人をうらやんだり、自分を自慢したり、一喜一憂している私にぴったりの希林さんのことばです。書いた紙を目につくところに貼って、いつも唱えています。(71歳女性)

親の介護にて7年目がすぎようとしている時に、この本をよんでとても気持ちが救われました! 重い心がすっと軽くなり、「そうなんだ」と心にしみこみました。「感謝」です。(66歳女性)

◆人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前(24ページ)を選んだ理由

まさにそのまま我が人生ですから! 予想外続き、思い描いた通りになんてなったことがない(笑)。それが人生と思います。だからおもしろいし、さんざんな目にあいながらも性懲りもなく夢を思い描き続ける性が悲しくも愛しく、ギャンブルのような人生を誠心誠意生きる自分が、還暦を迎えてやっと大好きになれたところでして、ゆえに、とても共感できる「ことば」です。(60歳女性)

このことばを心の中で唱えると、気持ちがすっと軽くなります。親の介護のため転職と転居をし、当初は戸惑うことが多く落ち込む毎日でしたがこのことばのおかげで救われました。これまでの人生を無事に過ごして来れたことに感謝しつつ、今後しんどい状況に陥っても希林さんのように泰然と乗り切っていきたいです。(41歳女性)

私の人生ほんと思い通りにいかなくて周りや親にももっと頑張れよって言われ続けて落ち込んで自分の殻に閉じこもってたのですが、この言葉を読んで別に思い通りにいかなくてもいいんだーって少し気持ちが楽になりました。ほかの言葉も凄く素敵で改めて樹木希林さんが素晴らしい方だったんだなぁと思いました。これからも辛い事や悲しい事があったら本を読み返して力を貰いたいと思います。(33歳女性)

六十年余り生きてきて、私の人生も思い描いた通りにはなりませんでした。だからこそ、希林さんのこの言葉が、一番ストレートに心に入ってきました。ただ、希林さんのように、物事がうまくいかなかった時に、「自分が未熟だった」といつも思えるほど達観できていません。この言葉は、これからの座右の銘にしたいと思います。(61歳男性)

若い時の後悔を引きずっていたので、この言葉に出会えたおかげで前向きに考えられるようになりました。本当に感謝です。(60歳女性)

他の人の価値観や誰かと比べ目標をもちすぎていた自分にさよならすることができ、さらっと生きる気持ちになれる言葉でした。(58歳女性)

◆自分で一番トクしたなと思うのはね、不器量と言うか、不細工だったことなんですよ(30ページ)を選んだ理由

何事にも感謝し、そこに幸せを感じる希林さんの神髄だ。そして、我々をさりげなく、つつましく、励ましてくれる。ほのぼのとしたやさしさで我々をつつみこんでくれる。素直に「ありがとう」を言いたい。(67歳男性)

私は若い時から一歩引いていました。なぜなら、自分で不器量、不細工と思っていたから、でも、ある時からそのままの自分でいるほうがすべて私にミカタしてくれるようになりました。いい人生です。(68歳女性)

今の主人と出会ったのも自分が不細工だったからと思います。それで幸せになりました。(60歳女性)

自分自身としては不器量と不細工なのでトクをしたなんて考えた事がなく、これからの人生をプラスに生きていけるよう努力したいと思います。希林さんの生き方はいさぎよく、純粋で、すごいと思いました。(64歳女性)

自分は自分、人と違って良いと勇気をもらいました。(34歳女性)

◆求めすぎない。欲なんてきりなくあるんですから(20ページ)を選んだ理由

本の冒頭からガツンとくる言葉。去年還暦を迎え、これからの人生を、私なりに考えた。

まさしく彼女のように生きたいと……。求めすぎず、感謝の気持ちをわすれずにいると、なんか楽しくなってきます。身の丈で、楽に生きればよしじゃない?って思わせてもらえた。(61歳女性)

常に自分に言い聞かせたい言葉である。見たり、試したりすると、自分に合ったもののように感じて手に入れたくなるけれど、実際に自分で使い切れる物の数には限度がある。それを知りながらも、ついつい求めたくなってしまう。その欲を戒め,希林さんのようにものに縛られない生き方に近づきたいと思うから、この言葉を一番に選んだ。(61歳女性)

分かりきった事なのに、なかなか止めることが出来ない。言葉にしてもらうと、納得します。(65歳女性)

地に足を着けて、浮かれないで、じっくり進むことが大事であることを胸に刻みたい。(59歳女性)

◆幸せというのは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」(66ページ)を選んだ理由

他人の価値観に振り回されないように「自立すること」。とにかく自分で考えて自分で動く。

そうだなぁと思いました。自分の人生、辛い時悲しい時あるけど、結局自分で自立するしかないんですよね。希林さんは、おもしろがれるようになるといい、ってほんとに凄いです。

幸せというのは、「常にあるもの」ではなく「自分で見つけるもの」。なんでもない日常をおもしろがってみる。幸せは、考え方によって、いろんなところにいっぱい転がってるんじゃないかと思えてきました。(55歳女性)

熊本地震を経験して、今まであったものがすべてこわれてなくなった時、今まで目についてなかったものに幸せを感じ、よけいな物を揃えなくなった! 空に雲に鳥の声に幸せを感じる!(71歳女性)

年を重ねてくると、いつの間にか世間一般の価値観に振り回され、時には人と比べて自分の取り柄のなさに落ちこみ、嘆いている。希林さんのことばに触れて、人生70年のキャリアを背負って「幸せみつけ」をしてみようと思いたった。これまで気づかなかった幸せに出会える予感がする。(69歳女性)

他人の価値観に振り回され気味だったので、目から鱗でした。自立して、おもしろがるを心掛けたいと思います。(45歳女性)

今の自分にピッタリのコトバで、書き出して、目に見える所に貼りました。(70歳女性)

◆「人は死ぬ」と実感できれば、しっかり生きられる(41ページ)を選んだ理由

私は、最愛の娘を小児ガンで亡くしました。前を向くまでに時間がかかりましたが、精一杯生きた娘のように、頑張らなければと思えるようになってきました。そんな私に、希林さんのこの言葉は限りある人生なんだから、頑張れ!と、エールを頂いたように感じました。(52歳女性)

私自身が障害者として生きてきて、癌になり、希林さんにどれだけ励まされたか!

そのなかでこの言葉は私の支えになりました。(56歳女性)

◆人間でも一回、ダメになった人が好きなんです(40ページ)を選んだ理由

私自身、職場の人間関係で一回、ダメになりました。今時、珍しくも無いメンタルの病気でです。なので希林さんの、この言葉に救われた気がします。気が楽になりました。こんな優しい目で見ていてくれる人がいるんだと思うと心強いです! 底辺を見ました。痛みも知っています。もしかしたら知らなくてよかったことかもしれません。でも今なら私も傷付いた人に希林さんとまではいきませんが優しい言葉をかけてあげることができるかもしれません。希林さんから私に言われているみたいで何回も読み返しました。(52歳男性)

きっと誰の中にもあるダメなところを受け止め温めてくれるようなやさしさが好きです。いろんなことを経験されてきたからこそ言えることばだと思います。(56歳女性)

子供の頃は、ちゃんとしないといけない、失敗したら負けみたいな考えで、自分でも、周りの人にもきびしかったんですけど、大人になるとダメになった負けちゃった人にもかんようになる自分がいました。希林さんのダンナ様との関係にもつうずるところがあるような…。痛みを知った人は、人に優しくなれるように。(41歳男性)

◆モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ(22ページ)を選んだ理由

もっとはやくこの本に出会いたかったな。ついつい気に入ってしまうとすぐ洋服や食器、雑貨を買ってしまう私!! 物がどんどん増えてしまう。片付けは好きだけれどなかなか捨てられない私!! この本を読んでから旅行に行ってもお土産は食べ物に!! 写真は現像せずSDカードに。物を増やさないようになった私!! 年も年だから……。断捨離頑張ります!(62歳女性)

増え続ける物に囲まれる生活にピリオドを付けようと思いました。物を買ってストレスを発散させていたかも? 返ってそれがストレスを生んでいたんだとやっと気付きました。(67歳女性)

◆自分の変化を楽しんだほうが得ですよ(52ページ)を選んだ理由

70歳を過ぎると、若いころに出来たことが少しずつ出来なくなっている。その変化を楽しんで、おもしろがって。感心します。良い言葉です。毎日を何でもおもしろがって楽しく過ごしていたら、いい歳のとり方ができるのではないか……本当にこれから私の毎日の指針です。感謝して読ませて頂きました。有難うございます。いつも手元に置いております。(72歳女性)

日々、マイナスなことは山ほどあるような年齢になって、そのマイナスをプラスに変える心意気。笑いを自分のものにする強さ、病気も(私も同じ病気を体験し)決して弱くさせられるものではなく、強くさせられることも実感としてあります。(73歳女性)

歳をとってくると、だんだんできない事が多くなったり、時間がかかったりするので、気分がおちこんでしまうのだが、この考え方で前向きにすごしていきたいと思いました。(71歳女性)

ここ数年、視力、記憶力、気力、体力の衰えを感じ、焦りと共に猛烈に「二十代」に戻りたいと思う時があります。元気いっぱいで何の恐れもなかったあの頃に。でも、年を重ねる中で手に入れた「自由」と「自分の時間」。少し歩みを緩め、その中にゆったりと浸るのも悪くないかなと思わせていただきました。(65歳女性)

◆“きょうよう”があることに感謝しながら(61ページ)を選んだ理由

一瞬、教養? と思いましたが、「今日用がある」事だということでした。今日することがあって、用事を一つずつやり遂げていく。とてもうれしいことです。先日の同級会で話したら、「きょういく」にも感謝だねと言うのです。行く所があり、やるべき事がある毎日って充実していますよね。そして希林さんのように自分をしっかり使い切ったという人生になればと思っています。(64歳女性)

日常生活を送る中で、虚しさや孤立感を抱え、立ち止まることがあった。しかし、この言葉に出会い、そんな風に悩める・考えることもすてきな用事だと思考を転換することが出来た。日々、ありのままに。感謝!!です。(51歳女性)バタバタとただただ家事をこなしていましたが、70歳にして反省。きょうからの一日一日に感謝しながら、明日へとつなぎます。希林さん、ありがとうございました。(70歳女性)


なお、このアンケートでは応募者のうち抽選で100名に図書カードプレゼントがされる。抽選と発送は、2020年1月中旬を予定。

※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。当落のお問い合わせには回答できません。

文春新書
一切なりゆき
樹木希林のことば
樹木希林

定価:880円(税込)発売日:2018年12月20日

プレゼント
  • 『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』佐伯泰英・著

    ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。

    応募期間 2024/7/9~2024/7/16
    賞品 『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』佐伯泰英・著 5名様

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