インタビューほか

知の巨人が明かした思策と行動のすべて!

立花 隆

『知の旅は終わらない』(立花 隆)

『知の旅は終わらない』(立花 隆)

はじめに

 僕は、毎日毎日移動しつづけることや、屋根がないところで一晩過ごすこと、今日寝るところと明日寝るところが違う場所であることには、なんの驚きも感じないし、むしろそのほうが心理的にはしっくりくる。どこか一定の場所にしっかり腰を落ちつけた状態というのは、あまりなじめない。

 どこかに生活の拠点をかまえて、あまり変化のない生活が一定限度つづくと、なにかこれは変だ、こういう状態がつづくのは、人間の精神にとって健全な状態であるはずがないという思いにかられてくる。そして、一刻もはやく、違うところ、あるいはちがう状態に移るべきだと思いはじめる。そして、実際にそうしてきた部分があるのです。

 大学に入るとすぐに家を出たし、家を出てから、四十代半ばに二度目の結婚をして子どもができるまでの二十数年間、二年以上の定住をしたことがありません。ほぼ二年おきに引っ越しをつづけていたし、引っ越しはある意味で楽しみでした。引っ越しをするたびに、自分の生活をまったく新しくすることができたからです。

知の旅は終わらない立花 隆

定価:本体950円+税発売日:2020年01月20日


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