- 2021.08.30
- イベント
『コンビニ人間』などをモチーフにした対話的展覧会「村田沙耶香のユートピア――正常の構造と暴力」を開催
村田沙耶香の世界観に日英2人の現代美術作家が応答
ジャンル :
#小説
『コンビニ人間』(2016)で芥川賞を受賞した村田沙耶香さん。装画に『溶け出す都市、空白の森』より「Tower」をご提供くださった金氏徹平さん。英語版『Convenience Store Woman』を読んで日本っぽさのイメージが一新されたというイギリスのアーティスト、デヴィッド・シュリグリーさん。
小説家と現代美術作家とのダイアローグ(対話)から生まれた展覧会「村田沙耶香のユートピア――正常の構造と暴力」が、8月20日(金)~10月17日(日)、東京・神宮前のGYRE GALLERYで開催されます。
今回のキーワードはダイアローグ。金氏さんがシュリグリーさんとメールでやりとりしながら、展覧会を構成。さらには、村田さんの創作ノート、学生時代の絵画も展示されています。
「シュリグリーは言葉とビジュアル、両方使う作家です。『コンビニ人間』を楽しんだみたいで、すごいスピードで多数の新作を描きおろしました。小説にリアクションしたことがよくわかるのも見どころです。そこに村田さんの絵が出てきたことで、いろいろつながるところがあって」(金氏さん)
「ご参考になればと大学時代の実技の課題で描いた絵やコラージュをお目にかけたら、こんなふうに展示していただいて、びっくりしました。恥ずかしいですが」(村田さん)
「僕の作品も、村田さんの小説とすごく親近感を感じます。生々しさ、身体性だったり、無機質なものとの関係だったり。新しく作ったものもありますし、昔の作品でもつながりがあるものを中心に構成しています」(金氏さん)
ギャラリーの真っ白な壁面には、『コンビニ人間』や『消滅世界』、『生命式』から印象的なフレーズが。また、現代音楽家の池田謙さんが『コンビニ人間』からインスピレーションを得て作曲した「convenient」が流れ、冒頭の一文、「コンビニエンスストアは、音で満ちている。」を思いおこさせます。
「日常と非日常の境界を決壊させていくことが3人の共通点。村田さんの言葉の力を、今回、改めて感じました」と本展を企画した飯田高誉さん。その力をぜひ、会場でご体感ください。
開催概要
開催期間 | 2021年8月20日(金)~10月17日(日)休館日8月23日(月) |
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主催 | GYRE |
会場 | GYRE GALLERY 〒150-0001 渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F(地図) 電話番号:03-3498-6990 営業時間:11:00~20:00 入場無料 |
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