山本周五郎賞受賞作『ザ・ロイヤルファミリー』から2年ぶりとなる長編が、11月5日に発売となる早見和真さん。最新作『笑うマトリョーシカ』を読んでいただいた書店員さんたちから多くの感想をいただきました。
「この作品を読む前の無邪気な自分に戻れない」
「見てはいけないものを見てしまった」
「すべての登場人物を疑いながら読み進めた」
「とんでもないところへ連れていかれる小説」
〈感想第1弾〉をご紹介。
ジュンク堂書店/滋賀草津店 山中真理
言葉にできない、初めての読後感。『イノセント・デイズ』で受けた「ひきずり」の再来! いやそれ以上にきつい。この作品を読む前の無邪気な自分に戻れない。著者の難題に、少しずつ自分の答えを探そう。
明屋書店/アエル店 武方美佐紀
この物語の着地点は予想とはまったく違うところでした。読み終えてからも、ニセモノとホンモノについて考えずにはいられません。もう一度、いや、何度も読み返す必要を感じています。
紀伊國屋書店/福岡本店 宗岡敦子
緻密な人物描写と怒涛のストーリー。この物語は現実? と錯覚してしまいます。想像をはるかに上回るラストに絶句! 早見先生、天才です!
ジュンク堂書店/名古屋栄店 西田有里
ブレーンである秘書、得体のしれない女。最深部で笑うのは誰なのか。めちゃめちゃ面白かった。
水嶋書房/くずはモール店 和田章子
自分の価値観を持って動かないと、とんでもないところに連れていかれる怖さが身に染みました。人の眼を見て感じ取ることが大切!
紀伊國屋書店/仙台店 齊藤一弥
読んでいる最中、影が見える。ページを進めればハッキリと実体を現す。しかしまたその奥に別の影が見えてくる。なんと読者を引き込む作品だろうか。
旭屋書店/新越谷店 猪股宏美
えっ誰? どういうこと? すべての登場人物を疑いながら読み進めた。私史上、最も面白い政治家の物語だった。
未来屋書店/大日店 石坂華月
マトリョーシカの最後の一つが、どんな顔をしているかなんて、誰にも分からない。私の中身はどんな顔なのか、私にも分からない。いやー、面白かった。
金沢ビーンズ明文堂書店 表理恵
政治の世界を舞台にしていることが、この物語を格段に面白くしている。主人公がトップに上り詰める国はどんな風になるのか。見たいような、見たくないような。
蔦屋書店/幕張店 後藤美由紀
見てはいけないものを見てしまったかのような、そんな気持ちになります。
未来屋書店/りんくう泉南店 新家かほり
ひとつずつ今まで読んだことのないような斬新な切り口。読後は放心状態に!
未来屋書店/福津店 加賀谷陽
この政治家なら、日本の為に粉骨砕身行動してくれるはず。私はこの主人公がとても好きです。
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11月5日発売の早見和真『笑うマトリョーシカ』は、とんでもないところへ連れていかれる小説。
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