- 2023.12.22
- 特集
編集長が語る【オールの讀みどころ】 2024年1月号は伊坂幸太郎さん髙見澤俊彦さん新作短編&「読書で元気!」特集です
文:「オール讀物」編集部
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
,#歴史・時代小説
「本の話」を読んでくださっているみなさん、こんにちは。いつもご愛読ありがとうございます。
5人の精鋭(?)でつくっているオール讀物の部員紹介や、日ごろ会社で起きている出来事については、note連載の編集部だより「オールの小部屋から」で発信しておりますので、この機にチェックしてみてください!
こちら「本の話」の月イチ連載「オールの讀みどころ」では、最新号について、編集部員がどんなところに力を入れたか、渾身の企画を紹介していきたいと思っています。
というわけで、「オール讀物」1月号。
「読書で元気!」特集では、100歳のお誕生日を迎えた佐藤愛子さん「しつこく生きている」、91歳の五木寛之さん「活字は孤独の特効薬」と、大ベテランおふたりの滋味あふれる新春談話をまずお楽しみください。とくに五木さんが披露してくださった、視力を維持するため毎日実践しているという「目の体操」は必読です!
読むと元気が湧いてくる読切短編が、伊坂幸太郎さん「Have a nice day!」と、髙見澤俊彦さん「偏屈王」でしょう。伊坂作品は三越350周年記念のコラボ小説。みなさん、三越のライオン像の背中に「誰にも見られず」跨がることができたら願いが叶う、という言い伝えをご存じでしょうか。仙台三越のライオン像に跨がろうと奮闘努力する女子高校生。はたしてライオンの背に座った彼女が見たものとは――。奇想天外、とんでもない事件が仙台を襲う伊坂さんの最新作をご堪能ください。
髙見澤さんの「偏屈王」は、凄腕のギタリストが主人公です。身に降りかかった災厄を祓うため、神々に「捧げもの」をするギタリスト……。彼の祈りは神々に届くのか。ライブパフォーマンスの描写が冴えわたり、読むと神のご利益がもたらされそうな奉祝短編となりました。
新年の初笑いにピッタリなのが、86歳の東海林さだおさんと76歳の東海林さだおさんの「オレオレ対談」。「いったいどういうこと?」と思ったあなた。ふたりの東海林さんの写真をよーく見てください。「あれ、これはもしかして……」そう。その違和感こそが真相への手がかりです。あとはページを開いて、大いに笑うのみ!
「いや、よかったねえ……」。2024年4月19日の公開が決まった映画「陰陽師0」。試写を見終えた原作者・夢枕獏さんの口から思わず安堵のため息が……。山﨑賢人さん演じる若き安倍晴明のやんちゃぶりが魅力にあふれ、染谷将太さんの源博雅もすばらしかったのです。佐藤嗣麻子監督と原作者が縦横無尽に語り合った対談「いいぞ! 山﨑賢人のナマイキ晴明」を読むと、封切りが待ち遠しくなります。うーむ、早く映画館で観たい!
小説も映画に負けていられません。陰陽師最新作「菓子女仙」はファン垂涎のエモーショナルなシーンが連発! 修行中の新米陰陽師が活躍する澤田瞳子さん「天狐征く空」、戦国の切支丹陰陽師を描く武川佑さん「御所女」、地獄の描写が楽しい蝉谷めぐ実さん「地獄遅れ」と、妖異幻怪の小説世界がつづきます。
新年号といえば「直木賞候補作発表」。第170回の全候補者紹介とインタビューを掲載しています。候補作が決まってから雑誌の校了まではいつも数日しかなく、編集部員は大急ぎで候補者にインタビュー依頼をしなくてはなりません。取材した編集部員がそのまま原稿をまとめ、候補者にチェックをお願いし――雑誌ならではのスリリングな進行をへて〈候補作紹介〉のページができていきます。今回の候補作は、
加藤シゲアキ『なれのはて』
河﨑秋子『ともぐい』
嶋津輝『襷がけの二人』
万城目学『八月の御所グラウンド』
宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』
村木嵐『まいまいつぶろ』
こちらの6作。書店で手に取って「どの作品が直木賞かな?」と選考会までに予想してみると直木賞をより楽しんでいただけるのではないでしょうか。
今月は、生誕百年の作家にちなんだ企画が2つあります。1つは池波正太郎。生誕百年を機に「鬼平犯科帳」の新キャストが決まり、2024年、ドラマや映画が続々発表されることに。オールでは、親子で鬼平を演じる松本幸四郎さんと市川染五郎さんの対談「鬼平襲名!」を掲載。「シン鬼平」第1弾となるテレビスペシャル「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」(時代劇専門チャンネルにて2024年1月8日ひる1時/よる7時より同日2回放送)が楽しみです。
もう1つは2024年に生誕百年を迎える女優・エッセイスト、高峰秀子。全国各地で行われる多くの企画や催しを控え、養女である斎藤明美さんが大女優の人間性に迫ります。
去る11月24日、伊集院静さんがこの世を去りました。阿川佐和子さん、大沢在昌さん、桐野夏生さんから追悼エッセイをいただいたほか、伊集院さんの次女で、女優・作家の西山繭子さんに亡きお父さんの思い出を綴ってもらいました。
小説では、かつてオールの誌面を飾った名編「夕空晴れて」を再録。長く伊集院さんとタッグを組んだ画家・福山小夜さんは「先生の追悼だから」とすばらしい絵を2点、描いてくれました。「好きな方を選んで使って」とおっしゃるのですが、どうしても選びきれず、2点とも誌面に掲載することに。作中の「つまんない野球はもうやめろ、神様がこしらえた野球をやろうや」という台詞を読むたび、伊集院さんの声がよみがえります。
ほか、石田衣良さんIWGP最新作「目白フェイクニュース・ライター」、一穂ミチさん「羊の帰る家」、宮城谷昌光さんの三国志名臣列伝「陸遜」、北方謙三さんの掌編「指さき/アローン/隠し味」一挙掲載と、企画も小説も盛りだくさんの「オール讀物」1月号を、ぜひお読みください!
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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