単行本

襷がけの二人 嶋津輝

1,980 (税込)
発売日2023年09月25日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) タスキガケノフタリ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2023年09月30日
ISBN 978-4-16-391751-1
Cコード 0093
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襷がけの二人 嶋津輝

1,980 (税込)
発売日2023年09月25日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) タスキガケノフタリ
ページ数 368ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2023年09月30日
ISBN 978-4-16-391751-1
Cコード 0093

第170回直木賞候補! 激動の戦前戦後を生きた女性たちの大河小説

第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。

裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。

「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。

やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作! 

目次

再会 昭和二十四年(一九四九年)
嫁入 大正十五年(一九二六年)
噂話 昭和四年(一九二九年)
秘密 昭和七年(一九三二年)
身体 昭和八年(一九三三年)
戦禍 昭和十六年(一九四一年)
自立 昭和二十四年(一九四九年)
明日 昭和二十五年(一九五〇年)


襷がけの二人
選考委員激賞 女性たちの大河小説
第170回直木賞候補作!

全国の書店員さんから熱い支持!

  • 二人の女性のひたむきに朗らかさを忘れずに生きる姿が、ただただ眩しかった。(大盛堂書店 山本亮さん)
  • やっぱり人の縁て良いなぁ……と。とても素敵な物語でした。(宮脇書店境港店 林雅子さん)
  • 友達のような家族のような、強い絆で結ばれた2人がとてもキラキラしてみえました。(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)
  • なんとも言えない人間の可笑しみが詰まっていました。凄いですね、嶋津輝さん。(未来屋書店大日店 石坂華月さん)
  • 激動の時代を駆け抜ける大河小説に胸が熱くなる。(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)
  • 生きていればなんでも出来る。力強く、そう思わせてくれる。(文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん)
  • 激しく劇的だが、静かに端正に語られる、二人の人生特異で篤い絆に、心を揺さぶられた。(八重洲ブックセンター事業統括部 内田俊明さん)

嶋津 輝Teru Shimazu

著者近影

1969年東京都生まれ。2016年「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞を受賞。19年、受賞作を収めた短編集『スナック墓場』(文庫化の際に『駐車場のねこ』に改題)刊行。アンソロジー『女ともだち』『猫はわかっている』(ともに文春文庫)にも作品が収録されている。23年、初の長編『襷がけの二人』を上梓。


【本の話🎙ポッドキャスト】

【話題作🎧試し聴き】『襷がけの二人』(著・嶋津 輝 朗読・松井 暁波)

激動の戦前戦後を生きたふたりの女性の家族のような友情を描いた「襷がけの二人」。オーディオブックにおいても多くの感動をよんでいます。

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担当編集者より

オール讀物新人賞でデビューし、短篇集『スナック墓場』が話題になった嶋津輝さん。本作は初の長篇書き下ろし小説です。
いただいた原稿を読み始めてすぐ、なんて読んでいて気持ちのよい小説なんだろう、と思いました。裕福な山田家の若奥様が板につかない千代を、立てて支える女中のお芳ちゃんとお初さん。女主人と女中たちという枠を越えて育まれる優しくやわらかな関係がいとおしく、ずっとこの三人のやりとりを読んでいたくなります。
作中には当時最先端だったタンシチューや、旬の素材を使ったお料理が作られるさまが描かれ、台所の匂いや音が伝わってくるよう……。
しかし、まるで安全な箱庭のようだった山田家に、「ずっとこのままではいられない」と思わせるような事態が次々と起こります。
戦争に向かう動乱の時代のなかで、自分には何ができるのか。大切にするべきものは、何なのか。
幸田文や、有吉佐和子の作品が好きな方にはたまらないはず。大正から戦後を生きる女たちを描いた名作です。

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