- 2024.10.18
- 特集
「ゾクゾクきました」「熱さと疾走感」女性書店員も激ハマり!『イッツ・ダ・ボム』(井上先斗)書店員応援コメント〈後篇〉
『イッツ・ダ・ボム』(井上 先斗)
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
2024年9月10日に発売され、各紙誌で取材・書評が相次ぎ、TBS「王様のブランチ」でも特集された井上先斗さんのデビュー作『イッツ・ダ・ボム』。クールな文体に秘められたアツい魂の叫びに引き込まれる人続出中!
応援の声は書店の現場からも届いています。
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2024.08.30イベント
有隣堂藤沢店
廣田優里さん
明日から見える街は、きっと違う姿をしているだろう。最後のページを閉じて確信した。日々の背景に溶け込んだ街に住む誰かの息遣いを。無意識に弾き出してしまう私以外の誰かの今を。見落としてはいけない。
紀伊國屋書店久留米店
富田智佳子さん
最初はグラフィティを全く知らなかったので不安でしたが、第一部は主人公と一緒にグラフィティについて知っていくことができ何となく雰囲気がつかめたので、第二部にはすんなり物語に入っていけました。アートって何なのか、かっこいいって何なのか、二人のバトルがどうなっていくのか熱さと疾走感を感じながら読みました。
金沢ビーンズ明文堂書店
前花祐太さん
ルポルタージュの形式とグラフィティバトルを通して、新時代のグラフィティライター・ブラックロータスの正体や思想の真相に迫る展開があまりに手際が良すぎてゾクゾクきました。
紀伊國屋書店福岡本店
宗岡敦子さん
ストリートアートの歴史が、過去から未来へと踏襲される中で、社会は目まぐるしく変遷していく。生存表現のアート。本能表現のアート。それぞれのアートが交錯し、ぶつかり合い生まれた叫びが、身体に残響のように広がっていくようです。そして、刺激と興奮を求める世間と、それをコントロールするグラフィティライター。第三者視点から見たその温度差に、幻覚から覚め、何かが覚醒するようでした。空気に溶け込み、日常に生を刻み続けるような、グラフィティノベルス。表現することが、生きることであり、アートである。その想いの重なりが、時代のカルチャーを作っているのかもしれない。また、社会現象の強い視線が、アートの嵐を、色濃く巻き起こしていく様子に、人間と芸術の強固な連鎖を感じました。まさに、脳裏に刻まれるようなインスパイアアート。読後、倫理の鎖に縛られていた精神が、本能の鉄槌で打ち砕かれ、全身が解放されるような空気感に包まれました。
未来屋書店碑文谷店
福原夏菜美さん
生きている生の声がストレートに響きました。街中のグラフィティに対する印象も変わりました。私の世界がまた一つ広がって嬉しいです。
紀伊國屋書店京橋店
坂上麻季さん
他人の美意識さえ己のイデオロギーで塗り替えていく、グラフィティの世界の貪欲さ。 今までグラフィティ(と呼ぶことも知らなかった…)をいたずら程度にしか思っていなかったけど、書くこと、そこにこそ意味があり、いろんな表現や手法があるのを、新たなアートを開拓する新鮮な気持ちで読みました。 その上で、やはりイリーガルなグラフィティには共感できないと思っていたのですが… 一転、第二部でTEELを通して書くグラフィティがめちゃめちゃカッコいい! 見た目だけではない、行為自体をアートと捉える見方がすっと腑に落ちました。 書く快感に私までノってきたところで、衝撃のバトル開始、そしてとんでもないボムをきめたあとの、ブラックロータスのあの仕打ち…! 悔しいけど、完敗と言えるほどカッコよくて、そのグラフィティと秘めた思いに痺れました!
紀伊國屋書店仙台店
齊藤一弥さん
ラストシーンが非常に印象的でした。人が丸くなる瞬間を切り取っており、社会人としての成長ではあるのだろうけど、ある種日本特有の量産型人間に成り下がった様にも見える。成長と敗北が重なり合った姿に写りました。 令和という現代を舞台に熱量と虚無感が混じり合うハードボイルドが生まれた事を嬉しく思います。
大盛堂書店
山本亮さん
自己満足な熱量などすぐに暴かれる、冷静に俯瞰された文章が目の前に叩きつけられる。そして街や人間の密な空間の隙間に入り込む、彼らが作り上げた熱狂の正体とは? なりふり構わずそれでもここで描き生き続ける、人間の感情の生々しい断面に圧倒された。