- 2025.01.13
- 読書オンライン
大地真央&松本まりか 最高のオバハン3は世界が舞台! 象乗り&涙の別れも
「文春文庫」編集部
「最高のオバハン 中島ハルコ ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~」スタート記念対談
出典 : #文春オンライン
ジャンル :
#エンタメ・ミステリ
2025年1月4日放送開始の「最高のオバハン 中島ハルコ ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク~」。林真理子さん「最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室」「最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!」の2作を原作とする人気ドラマのパート3作品だが、今度のハルコはなんとタイとカンボジアにも進出! またその2カ国に加えて、台湾での放送も決定している。
大地真央さん演じる“大金持ちの毒舌スーパーレディ”中島ハルコと、松本まりかさん演じる"崖っぷちアラフォー雑誌編集者”菊池いづみの最強コンビが、アジアを舞台にさらにパワーアップして帰ってきた。ドラマ放送開始を記念して、大地真央さんと松本まりかさんに、撮影秘話や作品への熱い想いをたっぷり語ってもらった。
◆◆◆
大地 もうパート3ですって! 本当にすごいことですよね。おなじみのキャスト、スタッフが揃ってわが家に帰って来たような安心感がありながら、今回は日本を飛び出してタイとカンボジアでのロケもあって、新しい手応えも感じています。
松本 パート1~3、すべての撮影が楽しかったのですが、今回が一番楽しかったです。
大地 パート2の時も「パート1より楽しい」って言ってたじゃない(笑)。
松本 言ってました(笑)。でも今回はそれをひょいっと飛び越えるぐらいでした。毎日遊んでるかのように楽しくて。
大地 いづみさん、仕事ですよ(笑)。
松本 そうなんです、仕事なんですけどね(笑)。
今回は、1からのスタッフ・キャストに加えて、多国籍のスタッフやキャストの方々とで一緒にやれたことが刺激的でした。言語も入り混じっていて、最初は戸惑うこともあったんですけど、その壁もすぐになくなって、本当にその楽しい現場の空気がそのまま作品に反映されているんじゃないかなって思います。
大地 私はタイで大きな象に乗ったんです。高さ5メートルぐらいありました。伝統衣装を着て登場シーンを撮影したんだけど、あれはなかなかできない経験でしたね。衣装は長い布を体に巻きつけながら、その場で手縫いしていくんですよ。ボタンもファスナーもないんです。
松本 あの衣装、手間がかかっていましたよね。
大地 そうなんです、結構きつめに締め付けられていて。しかも直射日光が照りつける中での撮影で、象の揺れも予想外に大きくて。
松本 その大地さんを私は下から写真を撮って、大地さんが私を撮ったりしていましたね(笑)。
私はカンボジアで、子供たちと共演したんです。現地の実際にそこに住んでいる子供たちだったんですけど、すごく可愛くて。最初は恥ずかしがっていた子供たちも、最後には「いづみ、いづみ」ってすっかり懐いてくれて。お別れの時、車が出発しても、ずーっと追いかけてきてくれて、涙、涙のお別れでした。
大地 それは本当に素敵な交流ができましたね。
松本 1日だけの撮影だったんですけど、忘れられない思い出になりました。
大地 私はカンボジアロケはなくてタイロケだったんですが、タイの食べ物では、プーパッポンカリーを食べてみたかったんです。でも残念ながら食べる機会がなくて、それが心残りで…またタイに行きたいなと思います。でもまりかちゃんに教えてもらったカオマンガイは本当に美味しかったですね。
松本 最後の日にテイクアウトで食べたんですよね。
大地 あまりにも美味しくて止まらなくなっちゃいましたね。
松本 タイのイケメン御曹司役のジー・スッティラックさんとの共演はいかがでしたか?
大地 ジーさんは本当にジェントルマンで繊細でイケメンで、とても素敵な方でしたね。オーラがあって、体も鍛えてらっしゃって。
松本 雰囲気の柔らかい方で、言語の壁はありましたけど、お芝居を通して彼が今何を思っているのかが伝わってくるような繊細さを持っている方でしたね。撮影の合間もたくさんコミュニケーションをとりましたし、本当に楽しい現場でした。
大地 それから今回は、愛知県蒲郡市での撮影も3パートで一番長かったですね。蒲郡は景色が癒やされるし、蒲郡クラシックホテルも素敵だし、食べ物も美味しいし、ずいぶん癒やして頂いて。第二の故郷のように、お世話になりました。
松本 実は私、3パートを通して、初めて蒲郡でオフがあって、行きたかったハンバーグ屋さんと竹島にも行けました。嬉しかったです。
大地 竹島! いつもクラシックホテルから見ていたけど、なかなか行く機会がなくて。
松本 私が行ったのは夕日が沈む時間帯で、ダーッと走って、20分ぐらいで見て回りました(笑)。
大地 そんなに慌ただしかったのですね(笑)。
松本 でも、念願叶って本当に嬉しかったんです。ハンバーグ屋さんは朝6時に整理券を取らないと入れないんですよ。
大地 ええ、そんな暇があったの? でも、いづみはセリフが短いものね、なんて(笑)。
まりかちゃんとご一緒したのは3回目になりますけど、ストーリーの中のいづみはもちろんですが、まりかちゃん自身もすごく成長したと思いますね。お芝居に対する気持ちとか、雰囲気が最初にお会いした時とは確実に変わりましたし。
松本 いづみってどんな子なんだろうって悩んでいた時に、「いづみってこうじゃない?」っていうアドバイスを大地さんにいただいて、演じてみたらすごく腑に落ちて。大地さんはずっと、私のことを、いづみとしても松本まりかとしても見てくださっていて、いつも唸るほど的確なアドバイスをしてくださるので、本当に感謝しています。
大地 それは、まりかちゃんが本当に可愛いから…ね(笑)。
松本 お芝居も、大地さんとのかけ合いがすごく楽しくて。パート1の時と比べると、パート3では大地さんとのやりとりで、色んなアドリブもポンポン出てくるようになりました。
大地 まりかちゃんが悩んでいると、つい「ああしてみたら? こうしてみたら?」って言いたくなっちゃう。でも、まりかちゃん自身が、すごく考えているのも分かるから、口出しはなるべく控えるようにはしていました。
松本 嬉しいです。実は私、大地さんにすっごく質問をするモードになる時があるんですよ。カットとカットの間に、「大地さん、今何が食べたいですか?」とか。
大地 ありましたね(笑)。
松本 大地さんが長ゼリフを覚えるのでいっぱいいっぱいな時に、申し訳ないなと思いつつ、さらに質問攻めしちゃって。でも、大地さんはいつもギリギリまで答えてくださるんです。
大地 それでつい「もう、やかましい!」って言ったこともありましたよ(笑)。
松本 でも、そんなやりとりも全部楽しくて。パート3は本当に最高のコンビネーションになっていると思います。
大地 そうね。今回のハルコは、大金持ちなのにドケチとか、上から目線なのに涙もろいとか、そういう部分も含めさらに振れ幅が広くなっています。パート1、2に比べても、さらに人間味も増したんじゃないかと思います。そんなところも見ていただきたいですね。
松本 私は40歳になって初めてのドラマで、40歳の誕生日にいづみ役に新しい気持ちで挑むために、思い切って地毛で前髪をバツンと切りました。これまではカツラだったので、気合が入っています。
大地 こけしちゃんカットね(笑)。これがまた似合ってて可愛いんですよね。
松本 玉ねぎカットとも言っていましたね(笑)。パート3は本当に面白くなっていると思います。この3パート目ならではの熟した、ハルコさんといづみのバディ感をぜひお楽しみください。
1月4日からって1月クールの全ドラマの中で、2025年の一番最初の初回スタートらしいんですよ。
大地 そうなのね! それは縁起がいいですね。皆さん、ぜひ楽しみにしていてください。
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