作品
商人の家系に生まれた結子は、幼い頃からキモチワルイ状況をそのままにはできない。そんな彼女の「問題解決とその調達人生」を描く。
89歳の死の直前まで綴ったピュアな初恋の記憶、死後発見された「死への道程」など、戦後日本を体現した作家のラスト作品集。
主人公馬之助の魅力をご堪能ください。
東京の郊外に住む年老いた夫婦を見守る三人の姉妹。そして母の死はゆっくりとやってくる。昭和に生きた人々の息遣いが聞こえてくる
人の九十パーセントが病院で死んでいる。その末期医療のなんと粗末なことか——医師のこの痛切な反省が、日本にホスピスの理念をもたらした。生と死の核心に迫る心の書。(永六輔)
彼は涼しい面立ちをした「起こし名人」だった……。通信社の仮眠室を舞台に、眠りから文明の危機を鋭く抉り出した芥川賞受賞作他一篇。「自動起床装置」「迷い旅」収録。(村田喜代子)
イタリア人の夫、日本にいる父と母、フランスで知り合ったドイツ人の友達、様々な出会いと人間の生き様を描く珠玉のエッセイ12篇
ユーレイが小説を書いた? 三流詐欺師が写植技師と組み出版社に持ち込んだ謎の原稿。これが文壇の大事件に…。
「小説家」になる!&秋の「読切」ミステリー祭
失われたテクストの復元に勤しむ文献学者・嵯峨野修理(さがのしゅり)。紙切れ一枚も彼の手にかかれば謎の宝箱に早変わり。『図書館の魔女』著者による知的探索ミステリー、開幕!
短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。すべて「書くこと」をテーマに、さまざまな日常の忘れられない瞬間を描いた珠玉の十篇!
父が引き取った少年が、高見澤家に波紋を呼ぶ。三姉妹も母も心をかき乱されて——。現代最高の女性作家が贈る芳醇な恋愛小説。
戦後間もない昭和26年の冬。小学三年生のすずの家に生まれたばかりの子犬がやって来た。デルと名付けられた犬と家族の真の愛情物語
収録作『手』が映画化。2022年9月16日公開。監督・松居大悟、出演・福永朱梨/金子大地ほか。 『人のセックスを笑うな』『論理と感性は相反しない』など、ビビットな文体とセンスで時代の空気感をすくい取る、山崎ナオコーラの中短編集。
『夜に星を放つ』窪美澄
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