「呑めるうどん屋」をついに開店
──麺通団と言えば、本書では讃岐うどんとの出会いが書かれています。
勝谷 フリーになる前ですが、『恐るべきさぬきうどん』という本を知りました。田尾さんが編集長を務める香川県のタウン情報誌上で連載した讃岐うどん探訪記をまとめたものです。香川ローカルの本だったのですが、これは面白いと全国に最初に紹介したのが僕です。
そして、九七年に雑誌『dancyu』の取材で、本場“セルフ”の讃岐うどんを体験し、衝撃を受けました。その記事は本書に収められています。その後、田尾さんら麺通団の方々とも親交が深まり、今では僕は麺通団の名前で、新宿、そして昨年の夏には赤坂、と二軒の讃岐うどん屋(「東京麺通団」「赤坂麺通団」)を出すまでに至ったのです。そのあたりの事情は、本書に詳しく書いています。ちょっと書きすぎちゃったかなあというくらい(笑)。
──「呑めるうどん屋」ですね。
勝谷 そう。呑める店が好きなんです。呑めるラーメン屋、つまめる鮨(すし)屋。そういうのが好きなんだな。だからうどん屋を出すときにも「呑める店」にしようと。僕の場合、入り口はいつも酒なんです。
──旨い酒、旨い食べ物に対しての愛情が、本書でもひしひしと感じられます。最後に一言、酒や食について、勝谷さんのこだわりとは?
勝谷 出すほうもプライドなら、食うほうもプライド、ですね。
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