インタビューほか

魅せる女の流儀 対談 壇蜜×桜木紫乃

「本の話」編集部

『壇蜜日記』 (壇蜜 著)

初顔合わせで意気投合! 女の性を表現してきた2人が糧となった経験、魅せるための覚悟を語り合う。

日舞・長唄・短歌、壇蜜

桜木 昨年末の紅白歌合戦では、藤あや子さんの歌に合わせて日舞を披露されて。あれはもう忘れられませんね。素晴らしかったです。どれくらい練習を?

 10日ですね。2週間前に話が決まって。

桜木 ええっ、嘘っ、2週間!?

 いちばん大変だったのは一から作るカツラで、ぎりぎりでした。メイクの打ち合わせもして、紅白の舞台をよくご存じの花柳流の先生に振付けていただいて数回踊りを合わせて。あれが本当の全員野球だと思いました(笑)。私、全員野球っていう言葉が好きなんです。

桜木 これはストリップの感覚ですが、ゆっくり動くというのはとても難しいんです。体全体に均等に力が入っていないとできない。できる踊り子は10年選手です。壇さんはゆっくり動くことを意識されてるように感じるんですが、日舞のゆっくりした動きでも、ちゃんと訓練していないと全身がつるんですよね。

 つります。練習を繰り返すうえに緊張もあるので、師範の試験前はしょっちゅう足がつるんです。

桜木 ゆっくり動くという表現は、型があって次の動作がわかっている、意外なことをしなくても済むという決め事がないと難しいでしょうね。

 先生には長唄をたくさん聴くように教わりました。長唄はひとつの言葉が長いので。

桜木 それか! 編集者に「壇さんの文章は俳句か短歌をやっている方のものですよ。そうでないと、こういう角度でものを見ることはできない」と言っていたんですが、あぁ、長唄でしたか。

 通っていた中高では、修学旅行など行事のたびに1日10首短歌を提出することになっていました。だから短歌のトレーニングは6年間ずっと。

桜木 苦ではなかった?

 当時は大変苦痛でしたけど、今になってそれを仕事にして綴っていく、その作業は昔のことを思い出して、やっていてよかったなと思います。文章も削るのが好きなので、「原稿を添削してください」って言われたとき、どんどん短くなっていくんですよね。「これ要らない、これ要らない、これ要らない」って。

桜木 迷う文章って削ったほうがいいんですよね。

 残念ながら、迷った時点で要らないんです。

桜木 そうなんです(笑)。

 迷った時点で、もう別れたほうがいいんですよ(笑)。

桜木 そこなの!? 男も迷ったら捨てろと。至言だ。

この続きは「オール讀物」2014年10月号でご覧ください。

 

壇蜜日記
壇蜜・著

定価:本体570円+税 発売日:2014年10月10日

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オール讀物 2014年10月号

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