三浦 あとは何と言っても武上希美子ね。
倉本 席亭代理。
三浦 オレちょっと好きになったよ。
倉本 そうですか。
三浦 赤い眼鏡をかけてるんだぞ。
倉本 三浦さんも赤い眼鏡かけてますもんね。
三浦 完全にオレの事意識してるだろ。
倉本 何でだよ!! してないと思うよ。
三浦 身長百五十九センチ、体重五十キロ。先がもつれたロングヘアだぞ。
倉本 そうだけど。
三浦 完全にオレの事好きとしか思えないだろ!!
倉本 どこを見てそう思ったんだよ!!
三浦 ただなー、希美ちゃんには彼氏がいるしなー。
倉本 だから!! 感情移入しすぎなんだって!! そして「希美ちゃん」って……。
三浦 オレ希美ちゃんに彼氏がいると知った時、泣いてしまったよ。
倉本 全然泣く所じゃないけど。
三浦 愛川先生には改めて抗議の手紙を送ろうと思ってます。
倉本 やめろよ!! めんどくさいよ!!
三浦 物語の中に出てくる人達の口調もいいよね。
倉本 江戸っ子の歯切れのいい口調ね。
三浦 なんかオレも昔を思い出すよな。
倉本 出身どこだっけ?
三浦 山形だよ。
倉本 全然違うでしょ!!
三浦 ウルセーバカヤローコンチキショーめ。
倉本 急すぎるよ!!
三浦 「お化け違い」の方も、ドキドキしたよな。
倉本 本当、最後はどうなる事かと思ったよ。
三浦 ついにスケキヨがでてくるのか!! って。
倉本 だから別だよそれは!! 何回この解説の中にスケキヨでてくるんだよ!! 全く関係ないから!! でもね、本当にありそうな話でしたからね。
三浦 希美ちゃんがんばれ!! って思いながら泣きましたよ。
倉本 泣くポイントが特殊すぎて全然わかんないんですけど。
三浦 ぜひ、前座さんなんかに読んでいただきたいね。
倉本 確かにこういうハプニングがあったりした時に、もしかしたら役に立つかもしれないよね。というか「解説」という大事な役目なのに全然解説らしい解説してないですよ。
三浦 そうですか? かなり内容の濃いアカデミックな解説しかしてないと思ってたのだけど。逆にこんなアカデミックでいいのかな、と。やっぱりこういうものって、アカデミックに……。
倉本 うるさいよ!! アカデミックって言いたいだけでしょ!!
三浦 でもこの本を読んでいただけると、かなりの寄席通になると思いますよ。
倉本 確かに普段見れない楽屋風景なんかがのぞけますもんね。
三浦 それはそうといいネタ思いついたんだけど。
倉本 へー、じゃあせっかくだから寄席でやろうよ、どんなネタ?
三浦 タイムマシンって言うんだけど。
倉本 ダメだよ!!