2014.10.25 書店の謎

本を買ったけど読み終わらない……
増えていく「積ん読」どうしたらいい?

文: 「本の話」編集部

知っているようで知らない書店のことについて、全国各地の書店員さんが顔出しで回答する「10人の書店員に聞く<書店の謎>」。今回は、「積ん読」の悩みや本の整理法についてお答えします。

本屋さんで見つけた時には「これ面白そう!」と思って購入したのに、最後まで読み終わらずに「積ん読」状態の本が増えています。どうしたらいいでしょう。(東京都 40代 女性)

内田剛(三省堂書店神田神保町本店)

 ありがとうございます。本屋の売上の多くは「積ん読」読者によって支えられております。読み始めのきっかけもない人たちもたくさんいますから、読み終わらない、の方がむしろ貴重な読書体験。ぜひ継続して新たな本との出会いにチャレンジを。

 

高橋佐和子(山下書店南行徳店)

 私も積ん読本が多いですけど、何か考え事があるときに整頓すると、何故か「すっ」と読むとヒントをもらえる文章がある本を引き当てることがあります。いつも目に見えるところに置いておいて、ふとした瞬間に気持ちが惹かれたら読むと気付かされることがあったりします。面白そう=読みたいとは違うのかもしれないと私の中では感じています。すごく心の声に耳を傾けていらっしゃるのかなと思いました。積ん読本があると私は安心してしまうので、増えてばかりでいつも家族に注意されています(笑)。

 

岡一雅(MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店)

 ここは心を鬼にして、先ずは本を買うのを止めましょう。そして積ん読の中から外出先で読むものと家で読むものとを無作為に選びます。外出先用はバッグなどに入れておきます。家では居間・台所・ベッドサイド・トイレ・浴室など、自分が落ち着く場所に配置。後はその場所で時間に余裕がある時に少しずつ読むようにします。少しの時間、手の空いた時に手に取って読書ができる環境を作って、後は自分のペースで読まれては如何でしょう。

 

戸木田直美(代官山蔦屋書店)

 書店に勤めてみて思うのですが、店で出会えたときがいちばんのお買い時! なんです。本は、1日の出版点数が約200冊ととても多いので、毎日たくさんの本が入れ替わっていくのを間近に見たり、発売1年後でも手に入らなくなる本もあることを知ってしまった今は、そう強く感じます。「これ面白そう!」と思ったときに買っちゃいましょう。また読みたくなったとき、すぐに読めますよ。

 

二村知子(隆祥館書店)

 本当に読みたいご自身の望んでいる本に出会っておられないのではないでしょうか? それぞれのお客様によって趣味・嗜好が違います。また、年齢によっても違います。その時のご自身の状況によっても違うと思います。隆祥館書店にご来店いただき、これまでお読みになられた本の嗜好などお聞きし、何度か、お話を伺うことができましたら、本当にお読みになられたい「本」との出会いのお手伝いをさせていただけるかもしれません。ぜひ、最後まで読み切って、感動のお声を聞かせていただきたいです。

上手な本の収納法は?

 本が好きな人たちの共通の悩みのひとつが本の収納。こんな質問をいただきました。 

家にある大小さまざまな本たちを、すっきり見映えよく収納する方法やコツはありますか?(兵庫県 20代 女性)

戸木田直美(代官山蔦屋書店)

 本の大きさ(判型)や色味を揃えるようにすると、きれいに見えますよ。棚の左から右にかけて、大きいものから小さいものへ並べたり、背表紙の色をグラデーションになるように並べたりするのがすっきり見えるコツです。

 

高橋佐和子(山下書店南行徳店)

 左から小さい文庫本、右に行くにつれて絵本や大判のものを置くとすっきりするように思いますが、私も、部屋に本が散乱しているので、アドバイス欲しいです☆ あとは、お気に入りの本の表紙が見えるように面にして、その左右で大きさの似たものを置いても綺麗ですよ☆ 奥行があるのでしたら、奥に高さのある本、手前が低い本でも映えます☆

 

内田剛(三省堂書店神田神保町本店)

 あったらぜひ教えてください(!) けっこう真剣な悩み事です。

 

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