原作者・畠中 恵さんに聞く
――100万部を突破した「まんまこと」シリーズですが、6月に発売された『ときぐすり』で5巻目となりました。
畠中 第1話目の「まんまこと」の連載が『オール読物』ではじまったのは、2005年の7月号でしたから、ちょうど10年目ですね。実際の年月と小説では時間の流れはもちろん違いますが、その間に主人公の麻之助はお嫁さん(お寿ず)をもらい、そのかけがえのない妻を亡くしてしまいました。同じ歳月の間には清十郎と吉五郎という2人の悪友たちにも、それぞれの人生があったわけで、『まったなし』では、まず清十郎の話――色男でめっぽうもてる彼ですが、亡き父親の跡を継いで町名主の務めを果たす上で、どうしても必要な嫁取りを巡るお話になりました。清十郎がどんな女性を果たして選ぶのか? 実は作者としても意外なタイプだったのですが(笑)、ぜひお読みいただければと思います。
――さて、7月からはいよいよドラマもはじまります。
畠中 舞台でもテレビでも、自分の書いたものが他のメディアになる時には、書籍とはまた別の魅力が出てくるものだと思います。一視聴者として、どんなドラマになるのか大いに期待しているところです。
――実際に撮影ロケにも見学に行かれたとか?
畠中 茨城県つくばにある「ワープステーション江戸」で屋外ロケが行われていて、5月半ばにお邪魔した時には、ちょうど2回目の「万年、青いやつ」と5話目の「こいしり」の撮影中でした。現場はすごく活気がありましたし、麻之助、清十郎、吉五郎を演じている3人の俳優の方は並んでいるのを見ると、思わず「格好いい!」と声に出してしまう……本当にみなさんイケメンですよ(笑)。小道具や衣装にもそれぞれ細かい工夫が凝らされているし、従来の時代劇の型に収まりきらない新鮮さをすごく感じました。沢山の方にドラマの「まんまこと」も楽しんでいただきたいです。
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