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面白いのは当たり前、賢い女なら“活用”しよう!
アラサー女子に贈る“司馬本”7つの楽しみ方(後編)

文: 勝木 美穂

(7)大河ドラマの原作として楽しむ

 ご存じ大河ドラマは、1963年から始まったNHKのドラマシリーズ。その原作として最も多く使われてきたのが司馬遼太郎の作品である。北大路欣也主演の「竜馬がゆく」(68年)を皮切りに「国盗り物語」(73年)、「花神」(77年)、「翔ぶが如く」(90年)、「最後の将軍」(98年)、「巧名が辻」(06年)の6作品が使われてきた。もちろん登場人物が魅力的に描かれていることも原作に選ばれる理由の一つだが、戦国時代や幕末期の作品を多く手がけているため、いろんな“司馬本”に登場する人物や史実を組み合わせることで、その時代や人物像をより立体的に描くことができるのも“司馬本”が原作に多用される理由である。

 2009年から3年間にわたって放送された21世紀スペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」では、本木雅弘、阿部寛、香川照之らが出演。原作を読むと、より詳しい人間模様や時代背景知ることができる。


『国盗り物語』
油商の身代を乗っ取り美濃一国を手に入れた斎藤道三と、その娘婿であり尾張一国から天下統一を目指した織田信長の二人が主人公。ドラマでは高橋英樹演じる信長が人気を呼んだとか。下剋上を象徴するような英雄2人の生き様に圧倒される。(新潮文庫 全4巻)

『花神』
日本の近代兵制の創始者・大村益次郎の名を世に知らしめた作品。周防の村医者・蔵六(のちの益次郎)は、蘭学の才能を買われて宇和島藩に取り立てられたことから歴史の激流に流されていく。無骨な益次郎とシーボルトの娘・イネの恋も見もの。(新潮文庫 上中下)

『最後の将軍』
歴代将軍の中でも優れた行動力と明晰な頭脳の持ち主とされた15代将軍・徳川慶喜。敵方からは恐れられ、味方からは期待を集めた彼だったが幕府を自ら葬ることを選ぶ。ドラマでは300年の幕藩体制に幕を下ろすという数奇な生涯を本木雅弘が好演した。(文春文庫)

最後の将軍 徳川慶喜
司馬遼太郎・著

定価:本体520円+税
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