- 2015.12.30
- インタビュー・対談
【動画つき】マツコロイドの生みの親、自分そっくりのアンドロイドと対決!?
「本の話」編集部
『アンドロイドは人間になれるか』 (石黒浩 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
石黒 二人で行って何かいいことあるのかよ。
イシグロイド まぁ、まわりの人が得するでしょうね。
石黒 まあね、話題をふりまいて、楽しそうでねぇ。
イシグロイド そうですよ。
石黒 ほとんどなんか……余興だな……。
イシグロイド 余興ですネ。まぁでも、余興みたいなもんですよね、先生、どこに行っても。
石黒 何が? ボクの存在が、か!?
イシグロイド そうです。
石黒 それはちょっと困ったことだな。だからアンタが表に出ればいいのよ。ボクはだんだん引っ込んでいくからね。
イシグロイド ホントですか? でもホントは外に出たいんじゃないんですか?
石黒 いやでもそうでもなくなってきたよ。面倒くさくなってきちゃった。
イシグロイド そうですか。
石黒 だんだんアンタの時代になるんだよ。
イシグロイド そうですね。
石黒 うん。
イシグロイド じゃあまた体バラバラにして世界中いろんなところ連れていってくださいね。(註:石黒教授は世界中の学会に自分が参加できないとき、イシグロイドをかわりに飛行機に乗せて現地に飛ばし、日本からの遠隔操作で学会に「出席」する。ただし、イシグロイドは手足をバラバラに分解されて貨物室につめこまれる)
石黒 ま、ボクは連れていかないからね。スタッフの人たちが頑張ってくれればね。
イシグロイド じゃあ、まあこのくらいで。最後しめますよ。
石黒 はいよ。
イシグロイド 12月20日発売『アンドロイドは人間になれるか』、どうぞよろしくお願いします。
石黒 たぶんなれると思います。
イシグロイド はーい。
石黒 以上です。……ああ、完璧だ~。
イシグロイド ああ……疲れた……。
石黒 そう? ボクはラクだったな。
イシグロイド ボクは疲れましたよ……どうやってこれしめればいいのかと思って……。いいですかね……?
(2015年11月12日「文藝春秋出版企画発表会」にて公開された内容に補足、加筆)