インタビューほか

一途なゴキブリ系女子、コスパ良好のセアカゴケグモ系男子とは。出版甲子園で優勝した仰天企画が本になって登場

「本の話」編集部

『恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略』 (篠原かをり 著)

第10回「出版甲子園」(学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション)のグランプリ受賞企画『恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略』が発売されました。ヒトの恋愛模様をムシの生態や交尾方法に例えて分類・分析する……というこの本を書いたのは、昆虫をこよなく愛する“現役慶應ガール”の篠原かをりさん。クイズ・クイーンとしても活躍する篠原さんの、気になる素顔に迫ります!

――ほかにはどんなムシが……?

篠原 マダガスカルオオゴキブリの「ブリトニー」「ブリオッシュ」「ブリヂストン」と、その子供たちがたくさんいます。たぶん50匹くらいいますね。もうさすがに子供には名前をつけていないです。ゴキブリは昆虫ゼリーも食べるし、ドッグフードも食べるし、何でも食べますね。料理したときに出る野菜クズも食べてくれるので、生ゴミが減っていいですよ。

 小学生の頃から、クワガタも飼っています。オス1匹にメス3匹というパターンで飼うと、程良い数の子孫が残せるんです。

――昆虫を繁殖させて売ったりは?

篠原 かつては何万もの高額で取引されていたオオクワガタも、今は値崩れしてしまって、ペアで数千円程度ですし、自分で愛でるだけで売ったりはしていません。

 クワガタは好きですけど、なぜかカブトムシにはあまり興味がないんです。あと、サソリには興味がないけれど、タランチュラが好きだったり、蝶(チョウ)より蛾(ガ)のほうが、顔がかわいいから好きですね。

――かわいいムシと言えば、本の中で「かわいくてモテる魅力的なお嬢様」としてカイコの話を書かれていましたね。

モテモテのお嬢様、カイコ系女子

篠原 カイコもしばらく育てていました。カイコは人間が世話をしてあげないと、生きていけないところがとてもかわいくて……。昔、絹糸をとる仕事をしていた人は、茹でたカイコの繭の中身を食べていたそうです。

――えっ! 食べる……?

篠原 韓国では「ポンテギ」と呼ばれるカイコの佃煮が売っていますよ。でも私は、カイコの味はあまり好きじゃないです。“おばあちゃんの家の押入れ”みたいなニオイが口に広がるので……。

 あと最近、デュビアという種類のゴキブリも飼い始めました。今のところ、先に飼っていたマダガスカルオオゴキブリのほうがかわいいです。一緒に過ごす年月が経つほどに、愛情が増しますね。

――家に普通のゴキブリが出たら、どうしているんですか?

篠原 がんばってつかまえて逃がします。ペットとして飼っている海外のゴキブリは、動きがゆっくりなんですけど、日本のゴキブリは動きが早いので、なかなかつかまえられないんですよね……。

――蚊(カ)は、どうしてます?

篠原 蚊を叩いたら、手に黒い粉がついて「蚊拓」(かたく)がとれるじゃないですか。あれが面白くて、小さいときは蚊を見つけたらよく叩いて潰していました。でもここ10年くらい、蚊に刺されていないんです。友達と昆虫採集に行って、皆は20箇所くらい刺されてかゆがっているのに、私だけ無傷で。刺されていないのか、刺されているのにかゆいと感じないのか、そのあたりは謎なのですが……。

――ご両親は、ムシを飼うことに関しては何も言わず?

篠原 はい。子供の頃から何でも買ってくれました。母は心配性なので、「ゴキブリを触ったら手を洗うのよ」とは言われますけど、そのくらいです。

――哺乳類には興味ない?

篠原 そんなことないです。実家に犬がいますし、今まで自分で飼ったことがあるのは、ハムスターとスナネズミくらいですけれど。両生類や爬虫類のほうが、飼った経験は多いです。イモリとか、トカゲとか、ヘビとか。

――ヘビ! 毒がないやつですよね?

篠原 ヒバカリという小さなヘビです。毒もなくて、咬まれてもハムスターより痛くなかったです。昔は毒ヘビと勘違いされていて「咬まれると日ばかりの命だ」ということで「ヒバカリ」という名前になったそうですよ。

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恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略
篠原かをり・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2015年10月28日

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