- 2015.10.28
- インタビュー・対談
一途なゴキブリ系女子、コスパ良好のセアカゴケグモ系男子とは。出版甲子園で優勝した仰天企画が本になって登場
「本の話」編集部
『恋する昆虫図鑑 ムシとヒトの恋愛戦略』 (篠原かをり 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
――本の中で、ヒトをムシに例えて分析されていますが、自分をムシに例えると?
篠原 女子校育ちで女子力皆無の「アブラムシ系女子」か、ダメ男に尽くす「ハサミムシ系女子」か、一途だけど恋愛に不器用な「ゴキブリ系女子」ですかね。とくにアブラムシが一番近いと思います。女子校育ちで、全くモテないので。大学で所属している「クイズ・サークル」でも、ほかの女子はモテるのに、私だけモテないんです。一人くらいこっち来いよって思うんですけどね(笑)。
――フジテレビの『アウト×デラックス』に出演されたときも、「ダメ男が好き」と発言されていましたね。
篠原 「俺はまだ本気出してないだけ」と言い訳して、何もしない「シュモクバエ系男子」とか、「ヒモ」っぽい男性が好きなんです。実際に付き合った彼氏は、こっちが世話をしてあげないと自分では何もできない、カイコのようなタイプが多かったんですけどね。でも最近、ダメ男って、今はいいけど将来的にはどうなんだろう? と、思い始めてきました。
――では、今の理想の男子は何ムシ系ですか?
篠原 今、付き合いたいのは、一見頼りないけれど実は忍耐強い「セアカゴケグモ系男子」です。一番まともなタイプですし、まだあまり人気が出ていないのでライバルも少なめだし、最もコスパが良いと思います。
――篠原さんは「クイズ・クイーン」でもありますが、クイズ好きになったきっかけは?
篠原 小さい頃から雑学が好きで、雑学の本やテレビを見て、親にクイズを出題するような子供だったんです。あと私、メガネをかけたダサい男子がめちゃくちゃ好きなんですけど、『高校生クイズ』という番組を見ていたら、ものすごくタイプの男子がいっぱい映っていたので、「この番組に出たら知り合いになれるかも!」と(笑)。
――それで高校のとき「クイズ研究会」をつくって、『高校生クイズ』に出場したわけですね。
篠原 高1のときは地区大会の決勝で敗退しましたが、高2と高3のときは、全国大会に進出して、テレビにも出ました。
――クイズの知識を得るために、どうやって勉強しているんですか?
篠原 ネットのニュースを読むことが多いですね。ガセネタも多いので、鵜呑みにはしないようにしています。
――普段の読書も、雑学系や、生物系のノンフィクションが多いんですか?
篠原 ノンフィクションも読みますけど、林真理子さんとか、池井戸潤さんとか、小説も大好きです。今は半沢直樹シリーズにハマっています。
――将来、こうなりたいという展望は?
篠原 今、大学3年なんですけど、留年が決まって、来年も3年生なんです……。
なので、まだ明確な展望はないのですが、池井戸さんの本を読んで、金融系に就職するのは無理そうだな、と。広告代理店のインターンにも行ってみたのですが、周囲のコミュ力の高さに驚いて、打ちひしがれて帰ってきました。
――作家やタレントになりたいとは、思っていない?
篠原 遠い世界すぎて……。とりあえず、職に就きたいです。本当は昆虫博士になりたかったんですけど……。昆虫関係の就職先といえば、殺虫剤をつくる会社しか思いつかないので、それもなんだかな~と(笑)。
――まずは、『恋する昆虫図鑑』がたくさんの人に読んでもらえるといいですね。
篠原 はい! とにかく、ムシにもヒトにも愛をこめて書いたので、それが伝わればいいなと思っています。
イラストレーション:谷口菜津子
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。