決して遅くはなかったけれど、まちにまった八咫烏シリーズ最新刊。プルーフをいただいてから、読み終わるまでのゾクゾク感がたまらなかったです。1ページめくるごとにどきどきしながら、味わいたいのと、物語の続きが知りたいので、もどかしく烏たちが、綻びをつくろう物語が、まるで阿部さんがこの世界の出身かと思わせるほど、整然としているから、つい私は綻びがないかを探してしまったりして。そのたびに感嘆しました。
読みきったけれど、 第一部完結、ということは第2部もあるのですよね、と楽しみにさせて下さいと訴えていいのでしょうか? 店頭にて、楽しみにしているファンの方に本が届く日が待ち遠しいです。
(三省堂書店名古屋高島屋店 大屋)
『烏に単は似合わない』でも感じましたが八咫烏の細かく作られた世界観に驚きとともに作者の阿部さんの想像力の凄さに胸がいっぱいになりました。
過去は変えられないものです、未来は自分たちの意思で変えられると信じたい作品でした。
(丸善岐阜店 大野久美子)
毎度の事ながら、烏シリーズの新刊を読み終える度に『今すぐこの話の続きを読みたいい!!!』と、寝ても覚めてもしばらく烏シリーズに対する欲望が悶々と付きまとい、 でも一年に一冊ペースで出ている烏シリーズ…またここから一年お預けを喰らうのか……と思うと欲求が爆発してしまいそうになるくらい堪らなくなります。そして今回もまたお馴染みのその感情が胸をしめております……。
一体この続きはどうなるのだろうかと、胸をドキドキさせながら首を長くして待っています!
(三省堂書店有楽町店 平山佳央理)
4巻までの中世ファンタジーテイストの作品だったのが、5巻の玉依姫でいままでと違う作風になりとまどいましたが、最終巻を読んで伏線の解と物語が一本に繋がった気がします。 雪哉には幸せになって欲しいですね。もう一度一巻から読み直さなければと思っています。
(伊吉書院西店 安保貴司)
ある者にとっての正義は他者からみれば悪。
ある人を想えばある人は苦しむ。
それは烏 猿 天狗 人と形はかわれど同じで切なさにあふれています。
にもかかわらず、突然携帯電話のような現代社会の扉が開くことが、従来の伝記作品と異なる味わいで阿部智里さんのもたれる世界観に魅かれました。
歴史と現代の感性が融合された作品を今後も楽しみにしております。
(水嶋書房くずはモール 和田章子)
1巻から今回の6巻まで、読み終わるのが惜しいと思いながら毎回読ませていただいています。『弥栄の烏』は、今までで一番惜しく、でも反対に一気に読みきってしまう勢いで、あっという間に読了していました……。それぐらい、非常に良い巻でした。巻数が増えてきた分、登場人物一人ひとり、しっかり描かれていて、物語の中に、生きている。意思がある感じがしました。
また、神の存在意義、あり方を悟り語るシーンも多く、神の意味、神に相応しい存在の意義、そして、その当事者の心の内……。難しい内容、現代日本では薄れてきている宗教心を改めて考えさせられる一冊でもあったような気がします。
是非、これから読まれる読者の方には、4巻『空棺の烏』5巻『玉依姫』を読んでから6巻目『弥栄の烏』を読んでほしいです。
この6巻目は、物語(世界)の区切りであり、終わりであり、始まりであると思いました。第2部がどういった道を辿るのか、今からどきどきワクワクそわそわします!
(明文堂書店富山新庄経堂店 中根 舞)
面白かったです。というか興味深かったです。ファンタジ-はあまり読まないのですが、 実際にはいない生き物達が、心を持ち、人間のように葛藤を繰り返していく。初めから、読まなくては! ですね。
こんな素敵なお話を頭の中で組み立てていく阿部先生、すごくないですか? ファンタジ-の素晴らしさも物語としての力強さも感じました。
(有隣堂伊勢佐木町本店 佐伯敦子)
面白すぎてついつい一気読みしちゃいました……!!! 明日の朝起きられる気がしません。
豊かに暮らしていたのに、持ち込まれた新しい価値観。それってなんだか日本の近代化みたいですね。私たちは豊かになったつもりでどんどん窮屈な世界に生きているような気がします。
今回の物語自体が玉依姫の別視点! 「烏に単は~」と「烏は主を~」の時と一緒で原点回帰! って感じで面白かったです。シリーズ完結、寂しいけれど、素敵なシリーズに出会えて良かったです! 次回作も超たのしみです。
(三省堂書店京都駅店 鶴岡)
“八咫烏シリーズ”の第1巻かつ阿部先生のデビュー作、『烏に単は似合わない』の単行本をかれこれ前に購入していて、申し上げにくいのですが、「いつか読もう!!」とずっと棚に眠らせていました。(すみません……)そしてこの最新作の見本版を手にできる機会に恵まれ、運命を感じてその1巻から読み始めました。(このシリーズは何巻から読んでもわかりやすいあらすじが入っているから読みやすいのだけれど、それでも、1作1作順を追って丁寧に読みすすめていきたかったのです。)
1巻の読了後、自分の思っていた、読んできたファンタジー作品と全く違っていて驚きました。どんどんはまっていってしまい、続きが我慢できず深夜から読み始めたものもあります。 そして満を持しての最新作。前作『玉依姫』の補完版となっていて、すべての疑問点が一気に解消されました。あの時の烏たちはこうだったのか! と得心したり、この時の烏は彼だったのか! 衝撃を受けたり、泣いたり。ストーリーの粗方をわかっているにも関わらずまたこんなに夢中で読めるなんて。
山内の成り立ちに社会的システム。もう何をとってもファンタジーの域を超えていて、このどっしりしっかりした世界観に感動を覚えます。この世界は本当に実在しているとさえ確信してます。 第一部完結ということで第二部をとても楽しみにしています。そのときは確実に発売されたその日のうちに読了してしまうことと思います。
(ジュンク堂書店松山店 木崎)
『玉依姫』の発売からこの1年ずっと待っていました。
早く読みたくて堪らないのに、読みたくない!! 読んだら彼らに会えなくなってしまう気がしたから……でも、そんな思いは読みだしたらすぐ吹っ飛びました。なぜ、『空棺の烏』の後は現代日本が舞台だったのか綺麗に繋がった瞬間の気持ちよさは、『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』の2作を読んだ時と似ていて、流石と悶えました。
そして、薄々感じていながら気づかないふりをしていたけれど、間違いなく私は雪哉派です。 (別担当は断然若宮派みたいですが…) とにかく、改めてもう一度読み直してしまうくらいにこのシリーズが好きで堪らない! 出会えてよかった。
(平安堂長野店 坂本 綾乃)
今回、シリーズ第一部完結ということで、一巻目からじっくりと読み返してワクワクしながらページをめくりました。玉依姫の巻が、このような違った角度から味わえるなんて! してやられた感があります(笑)。
ラストはどこへ向かうのか、手に汗握る展開に若君と同じように跪き頭を垂れ、雪哉の心に涙しました。百年前の記憶が巡る謎はこれであったのか……。なんという面白い物語なんでしょうか。
発売日が楽しみです。たくさんの方に本を手にとってもらえますように。
(未来屋書店大日店 石坂華月)
☆感想のご紹介は先着順、敬称略です。
☆連日のように全国から感想が届いており、順次ご紹介していく予定です。コメントをいただいた皆さま本当にありがとうございます。
第2弾を追加しました!>>
-
『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/3/29~2024/4/5 賞品 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。