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大きな転機を迎えた2つの「辺境」 日本と香港から考える

大きな転機を迎えた2つの「辺境」 日本と香港から考える

『辺境の思想』(福嶋亮大 張 彧暋・著)


ジャンル : #ノンフィクション

2011年3月の東日本大震災、2014年9月の雨傘運動。 日本と香港。大きな転機を迎えた2つの「辺境」から未来へのヒントを探る、往復書簡の記録『辺境の思想 日本と香港から考える』が発売になります。

『辺境の思想』(福嶋亮大 張 彧暋・著)

 中国返還から20年がすぎ、「中国化」がじんわり進む中で、かつてのイギリス植民地下で育まれた自由の気風が減じている香港。しかし2014年の民主化デモ運動の雨傘運動以降、足もとでは新たな変化も起きている。

 一方、2011年の東日本大震災を経てオリンピックを控える東京は、どこか表層的になり、政治と社会の底ぬけが感じられる。しかし、トランプ大統領の誕生以後、自由と民主の価値が損なわれ、もはや「中心」がなくなった世界において、今後必要となるのは「中心」からは程遠く、想像力たくましく生きてきた「辺境」の知恵ではないか。それを掘起こさなければならないのではないか。さらには、複数の「辺境」の知恵をつなぎ合わせてまだ見ぬ星座を形作ることにあるのではないか?

 中国とアメリカのはざまにあって、もはや従うべき価値モデルを失い、どこかディストピア的、そして虚無的な領域に足を踏み入れつつある日本と香港。2つの「辺境」の足もとから、時空を超えて次なる辺境へ想像力のバトンをつないでゆこうとする1年にわたる往復書簡は、トランプ大統領誕生以後の世界の変化を、足もとから真摯に見つめた記録です。国民国家の枠組みがゆらぐ時代、希望はいまや都市と都市をつなぐ、兄弟的なモデルにあるーー。

単行本
辺境の思想
日本と香港から考える
福嶋亮大 張彧暋

定価:1,980円(税込)発売日:2018年06月01日

プレゼント
  • 『男女最終戦争』石田衣良・著

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