特集

「奇跡のチーム」の4年後、ラグビーワールドカップは日本中に幸せを運ぶ

文: 生島 淳

『奇跡のチーム』(文春文庫) ラグビーW杯開催記念リポート

「奇跡のチーム」の4年後、ラグビーワールドカップは日本中に幸せを運ぶ

番狂わせの夜に目撃したサポーターの大合唱

日本がアイルランドに勝った夜のことを、一生忘れることはないと思う。

 試合はもちろん傑作。

 アイルランドに対して一歩もヒケを取らなかったフォワード。それまでキックを中心にゲームを組み立てていたのに、突如としてパスつなぎを重視したバックス。

 相手の裏をかいたプランが見事にハマって、4年前の南アフリカ戦に続き、日本は歴史に残る番狂わせを再び演じたのである。

 ところが、その夜はそれだけでは終わらなかった。

 取材を終えて掛川駅に戻ると……。駅前が大いに盛り上がっていた。特設屋台が出来ていて、缶ビールがおつまみつきで500円。負けたアイルランドの人たちも楽しそうに飲んでいる。

写真:石井うさぎ

 今回でラグビーワールドカップに足を運ぶのは6回目だが、負けたチームのサポーターが酒に酔って乱暴狼藉を働いている光景はお目にかかったことがない。

奇跡のチーム生島 淳

定価:本体710円+税発売日:2019年09月03日


 こちらもおすすめ
特集今井、柏原、神野が山の神になったとき(2016.01.01)
書評避けようのない運命だった(2011.12.09)