人はなんのために働くのか。喜びや、楽しみのためだ。
そしてこの幸せな光景は静岡だけではない。
訪れたどこの開催都市でも、試合前、そして試合後にとても楽しそうにお酒を飲む海外サポーターを目撃した。
東京・飛田給駅前のコンビニは即席の立ち飲み屋状態。
神戸・元町、深夜には通りに並ぶ店からビールが一滴もなくなった。
福岡・博多、フランス人がラーメン屋、もつ鍋屋、寿司屋に大挙して押しかけていた。
そして岩手・釜石では、かつては小学校と中学校が建っていた場所にこぢんまりとした美しいスタジアムが世界を迎えた。
話を聞くと、2週間ほど滞在する人がほとんどだが、景気のよさげなイングランド人夫婦は「6週間いるよ」とこともなげに話していた。
ラグビーワールドカップは、多くの日本人が知らない「楽しみ」や「愉しみ」の箱を開けてしまったのではないか?
人はなんのために働くのか。喜びや、楽しみのためだということを、彼らは行動で示している。
4年後に開かれるフランス大会で、日本のサポーターたちは同じような笑顔を見せることが出来るだろうか?
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