
- 2019.12.06
- インタビュー・対談
執筆裏話満載! 担当者が語る『大名倒産』泣きどころ、笑いどころ
連載中から「面白い!」の声続々。笑いと涙の経済エンターテインメント。『大名倒産』(浅田 次郎・著)
ジャンル :
#歴史・時代小説
司会 「大名倒産」は月刊文藝春秋2016年4月号~19年9月号に連載されていました。そして、いよいよ単行本(上下巻)が12月6日に発売されます。刊行にあたって、雑誌で連載を担当していた「ゆとり世代」のIさんと、単行本を担当した「ロスジェネ世代」のHさんに集まってもらい、執筆裏話を伺いたいと思います。
I&H よろしくお願いします!
司会 まずは雑誌担当Iさんに連載開始の頃の話を伺いましょうか。
浅田次郎の鉄板ネタ
I 「大名倒産」というタイトルは割と早い時期に決まっていたと思います。浅田さんは、江戸時代の藩経営は、現代の会社経営に通じるというお考えを前々から持っていて、よくお話を伺ってました。
H 浅田さんが企業向けになさる講演会の鉄板ネタがあるんです。それは、「江戸時代には老中という、今の会社で言えば重役にあたる役職がありましたが、なんと、その数の半分以上は幕末に偏っているのです。つまり、組織が揺らぎ始めると老中(重役)がばたばた交代して人数だけが増えていく」という話。ここまで聞くと、聴衆はフムフムと頷いて、前のめりになります。
I いつの時代も変わらないんですね。
H 「大名倒産」は、そのような現代的なテーマを江戸を舞台に書こうとなさっていたんだと思いますし、実際そうなっていますね。
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