本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
<安部龍太郎インタビュー>戦国時代を知るためには、新たな歴史観が必要だ!

<安部龍太郎インタビュー>戦国時代を知るためには、新たな歴史観が必要だ!

第二文藝部 

作家生活30周年記念作品『海の十字架』(安部 龍太郎)


ジャンル : #歴史・時代小説

作家生活30年を支えた「独自の創作論」 

京都で執筆することも多いという安部さん

 執筆生活、30年目を迎えた筆者に、時代小説を書き続けるための秘策を尋ねると、興味深い答えが返ってきた。

「これまで、この国で語られてきた歴史観、つまり、鎖国史観や、商人と流通に関わる人を差別的にとらえた史観、儒教史観という刷り込みから一歩離れて、世界の歴史の中で、日本という国を考えていくことが大切だと思います。

 そのためにも、歴史的教養が必要です。教養とは多くの資料を読み込んで、たくさんの情報を集めていること。これが基本となります。

 さらには、歴史と格闘した経験ですね。『教えられた歴史が、そのまま正しい』と思っているようでは、小説は書けません。

 もう一つは想像力。この三つがそろったときに、自分なりの解釈、歴史観が生まれてくるのです。

『海の十字架』で描いたのは、大村純忠、宗像氏貞、服部友貞、三好四兄弟、津軽為信、長尾景虎という戦国大名です。

 それぞれの地域で生きた武将たちが、時代の変化や流れを、どのように受け止め、乗り切ろうとしていったのか、という部分を楽しんでいただけたら、と思っています。

私がこれから15年、20年と小説を書いていくうえでも、大切な『一里塚』といえる短編集になりました」

単行本
海の十字架
安部龍太郎

定価:1,540円(税込)発売日:2020年02月17日

文春文庫
おんなの城
安部龍太郎

定価:770円(税込)発売日:2018年12月04日

文春文庫
姫神
安部龍太郎

定価:737円(税込)発売日:2018年08月03日

文春文庫
等伯 上
安部龍太郎

定価:825円(税込)発売日:2015年09月02日

文春文庫
等伯 下
安部龍太郎

定価:847円(税込)発売日:2015年09月02日

文春文庫
合戦の日本史
安部龍太郎 伊東潤 佐藤賢一 葉室麟 山本兼一

定価:715円(税込)発売日:2017年07月06日

ページの先頭へ戻る