この本では、40歳代から80歳代までの年代ごとに、気を付けるべき病気について触れています。とくに40歳代や50歳代の章では、基礎疾患が将来、どのような病気を招くのか、繰り返し触れています。読んでいただければ、10年後、20年後に、どんな病気が待っているのか分かってもらえるでしょう。

　また、健康状態は個人差が大きいので、好発年齢（発症しやすい年齢）ではなくても、意識しておくべき病気もあります。自分の年代だけではなく、前の年代、先の年代にも目を通してもらえば、健康を長い目でとらえる意識が高まると思います。

　この本には、巻末で示しているように、私だけではなく、各分野で治療の最先端を知る医師が加わっています。この本が読者の皆さんの健康寿命を延ばすために、少しでも貢献できるよう願っています。

次のページでは、代表的な基礎疾である「脂肪肝」について、ご説明します。これは本書「40歳代」の章から抜粋したもの。思い当たる方は、今から気をつけましょう。