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基礎疾患が命にかかわる病気を招く

基礎疾患が命にかかわる病気を招く

荒井 秀典

『40歳からの健康年表』(荒井 秀典)

出典 : #文春新書
ジャンル : #ノンフィクション

『40歳からの健康年表』(荒井 秀典)

脂肪肝

*こんな人は要注意
運動不足/肥満/食生活が偏っている

*どんな病気?
 脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積している状態で、「フォワグラみたいな状態」とたとえられます。

 食事によって摂った脂質や糖質は、それぞれ脂肪酸、ブドウ糖に分解されるのですが、食べすぎや、運動不足によって摂りすぎた場合、エネルギー源として消費できず、あまった分が肝臓に中性脂肪として蓄えられます。この溜まった中性脂肪が脂肪肝を引き起こすのです。

 この脂肪肝を放置しておくと、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行する危険性があります。そして怖いのは症状がほとんど現れないところです。気付いたときには進行していた、ということになるのです。また脂肪肝になると、動脈硬化が進みやすくなり、心疾患(心筋梗塞・狭心症、弁膜症)や脳血管疾患(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血)にかかりやすくなります。

文春新書
40歳からの健康年表
荒井秀典

定価:990円(税込)発売日:2020年04月20日

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