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YOASOBI「僕たちのルーツと、いま目指すミライ」

YOASOBI「僕たちのルーツと、いま目指すミライ」

聞き手:別冊文藝春秋

別冊文藝春秋 電子版33号

出典 : #別冊文藝春秋
ジャンル : #小説

ikura 私は幼少期からディズニー・チャンネルを観て育ちました。特に「ハイスクール・ミュージカル」(ディズニー・チャンネルオリジナルのミュージカル映画シリーズ)がお気に入りで。「ハイスクール・ミュージカル」に出演していたアーティストを追いかけるようになり、そこから洋楽にどっぷりと浸りました。中学のときはテイラー・スウィフトさん。YUIさんのベストアルバムも繰り返し聴いていましたね。アコースティックやカントリーが私の原点です。

Ayase 小さい時から音楽は生活の一部だったので、自分で作ったメロディをよく口ずさんだりしていました。バンドの活動を始めて、初めて1曲書き上げたのは16歳のとき。「赤い月」という曲でした。当時切実に感じていた青春時代特有の葛藤や、夢に向かうことへの決意表明のような気持ちを込めたものでした。バンド活動中、結局「赤い月」よりいい曲は書けなかったんです。

ikura その話、初めて聞きました! 私は小学生のころからギターをもって学校に行くような子でした。当時は音楽に興味がある友人が少なくて、周りからは物珍しく思われていたのかも。初めて作った曲は小学校の卒業式のときに、親友に向けてプレゼントしたものです。

――おふたりが曲を作りたくなるのはどんなときなのでしょう?

Ayase タバコを吸っているとき、トイレに行っているとき、シャワーを浴びているとき。根を詰めて作業をしたあと、ふと立ち上がって無心になっているときがいちばんいいんです。僕はメロディが最初に降りてきて、そこに歌詞をのせていきます。最近、歌詞に使えそうなフレーズを思いつくとメモをとるようにしています。aikoさんの「恋のスーパーボール」という曲に、〈日焼け止めを綺麗に洗いきれずに 夜中に腕が 夏の匂い〉という歌詞があるんです。これだけで、誰もが思い出せる情景がありますよね。そんな、普段は敢えて口には出さないけれど、皆が共有できる何気ない感情やシチュエーションを蓄えています。どんなにファンタジックな世界のお話でも、フレーズひとつで一気に聴いている人のリアルな毎日とリンクする。YOASOBIではそんな言葉を紡げればと思っています。

 新曲「たぶん」は僕自身の体験と重なるところが大きかったので、スラスラと出来上がりました。寝起きで原作小説を読んで、その瞬間にメロディとキーワードが思い浮かび、一気に作り上げられました。

ikura 私は、空気や太陽のうつろいを感じると曲を作りたくなります。夜中からだんだん白んでいく朝方や、夕日を見ながら歩いたり電車に揺られていたりするとき。これも無心になれるからでしょうか。まずどんな曲を作りたいか、テーマや使いたい歌詞から考えます。

別冊文藝春秋からうまれた本

電子書籍
別冊文藝春秋 電子版33号(2020年9月号)
文藝春秋・編

発売日:2020年08月20日

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