2021年7月14日(水)都内にて開催された直木賞選考委員会にて、第165回芥川賞に石沢麻依さんの「貝に続く場所にて」と李琴峰さんの「彼岸花(ひがんばな)が咲く島」が選ばれました。
プロフィール
石沢麻依
1980年生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。2021年、「貝に続く場所にて」で第64回群像新人文学賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「貝に続く場所にて」2021年群像6月号。
李琴峰
1989年生まれ。中国語を第一言語としながら、15歳より日本語を学習。また、その頃から中国語で小説創作を試みる。2013年、台湾大学卒業後に来日。15年に早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程を修了し、16年民間企業に就職。17年、「独舞」にて第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。18年末に勤務先を退職。19年より独立起業し、以来、作家・翻訳家・通訳者として活動。個人サイト:www.likotomi.com
〈作品〉「独舞」群像2017年6月号、単行本(『独り舞』と改題)は18年講談社刊。自訳の中国語版『獨舞』は19年台湾・聯合文學出版社刊。「流光」17年群像11月号。「ディアスポラ・オブ・アジア」17年三田文學秋季号。「セイナイト」19年群像4月号。「五つ数えれば三日月が」19年文學界6月号=第161回芥川賞候補、単行本は19年文藝春秋刊=第41回野間文芸新人賞候補。自訳の中国語版『倒數五秒月牙』は21年台湾・聯合文學出版社刊。「ポラリスが降り注ぐ夜」20年早稲田文学春号、単行本は20年筑摩書房刊=第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。「星月夜(ほしつきよる)」すばる19年12月号、単行本は20年集英社刊。「地の果て、砂の祈り」20年すばる12月号。「彼岸花が咲く島」21年文學界3月号=第34回三島由紀夫賞候補。