- 2022.04.22
- 特集
5月号の特集は〈読む、台湾。〉。オードリー・タンさん、東山彰良さん、李琴峰さんらが登場! 万城目学さんの新シリーズも待望の開幕。
文:「オール讀物」編集部
「オール讀物」5月号
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
,#歴史・時代小説
本日発売の「オール讀物」5月号は、〈読む、台湾。〉と題して創刊以来初となる特集を組み、台湾をテーマにした創作、対談、エッセイ、コラムなどが勢ぞろいしました。
まず大注目いただきたいのは台湾で最年少のデジタル担当大臣となり、コロナウイルスの封じ込め対策などでも手腕をふるったオードリー・タンさんの特別寄稿です。自身に影響を与えた日本文化と読書体験を具体的な作品名を挙げつつ綴られています。さらに台湾にルーツをもつ直木賞作家の東山彰良さんと芥川賞作家の李琴峰さんによる初の対談が実現。幼い頃の記憶から辿り、大きく変貌・進化していった台湾エンタメの現在地を様々な角度から語り合いました。
異国への憧憬と親愛をこめた創作では、今野敏さんの人気シリーズ〈倉島警部補〉の長編連載「タイペイアセット」がスタート。倉島警部補がロシアによるサイバー攻撃を探り出したところ、台北へと出張を命じられることに……国境を越えたインテリジェンス工作はロシア、日本、台湾と三者三様の思惑が絡み合い、今後の展開から目が離せません。角田光代さん、中島京子さん、島本理生さん、桜庭一樹さんの作品は、いずれも台湾のモチーフが繊細に散りばめられています。現在はなかなか渡台がかなわない状況ですが、名手たちの鮮やかな短篇から、異国の香りを存分に感じ取っていただけることでしょう。
また伊藤理佐さんの人気コミックエッセイ「妙齢おねいさん道」も、今号は台湾への憧憬をこめて描かれます。そのほかグラビアでは「小説で旅する台湾」と題して台湾を舞台にした名作を紹介、台湾発の大型複合セレクトショップ〈誠品生活〉が、中華圏以外に初進出した誠品生活日本橋のスタッフ3名も、それぞれおすすめ本をピックアップしてくれました。
「オール讀物」5月号で紹介された書籍については、4月22日から5月22日(予定)まで、〈『読む、台湾。』~『オール讀物』5月号×誠品生活日本橋~〉と題して、誠品生活日本橋でフェアを実施。さまざまな関連本を通じて台湾への興味を一層深めていただけたらうれしいです。
さらに今号のもうひとつの特集は〈人気作家豪華短編傑作選〉です。「オール讀物」に小説が待望の初登場となったのが、万城目学さんの「十二月の都大路上下(カケ)ル」。構想と取材に6年間の歳月を費やした、「新・古都」シリーズがついに開幕しました。京都の冬の風物詩・高校駅伝を疾走する少女が見たものとは!?――本作はもちろん、今後のシリーズ展開にも期待です。
続いて桐野夏生さん、荻原浩さん、堂場瞬一さん、伊与原新さん、遠田潤子さん、阿川佐和子さん、永井紗耶子さん、赤川次郎さんと、現代小説が読み切りでずらり。長編連載ではいよいよ終盤を迎えて盛り上がる髙見澤俊彦さんの「特撮家族」、光浦靖子さんの新連載エッセイ「ようやくカナダに行きまして」など、ゴールデンウィークの長い休暇期間いっぱい楽しんでいただける、充実したコンテンツ満載の一冊となっています!
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