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〈「いたって普通な息子をセンスよく育てる」ために必要なのは、環境と言語と◯◯? 〈千葉雅也のセンスにまつわる質問箱〉第2回!〉から続く
『センスの哲学』が話題の哲学者・千葉雅也さん。「センス」や「芸術」、あるいは「芸術と生活」について、読者の疑問に応える連載「センスにまつわる質問箱」本日は、フリーランス編集の仕事をする53歳の質問に答えます。
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【vol.3 なぜクライアントはセンスのある方を選ばないのか?】
フリーランスで編集の仕事をしております。企業や公的機関からの依頼で制作物を作る際、いくつかデザインを変えた選択肢を用意するのですが、きまって「センスのない方」が選ばれてしまいます。「センスのある方」を選んでもらうにはどうすればいいでしょうか?(たかちゃん、東京都、会社員、53歳)
千葉さんのお答え むしろダサく見えるもののほうが親しみやすい
これは『センスの哲学』でも書いたように、洗練されたものより、むしろダサく見えるもののほうが親しみやすいということだと思います。公共的なデザインを担当する人は、おそらくそれを勘として掴んでいるのでしょう。それに、公共的なものは、必ずしも洗練されていたほうがいいというものでもないと思うんです。ポピュラリティと洗練との微調整になるのではないでしょうか。
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