作品
お母さん、聞こえる? 私は生きていくよ――幼くして死んだ弟、世間に抗い続けた母。ブラジルの大地に母娘のたましいの邂逅を描く。
北海道のボクシングジムから、はじめて日本チャンピオンを出す――女性トレーナーと寡黙なボクサーの、感動と奇跡の二人三脚!
「ジョニィへの伝言」「時の過ぎゆくままに」「東京砂漠」誰もが知る歌謡曲の詞にインスパイアされた、視点の鋭さが冴えわたる九篇。
「郷土を渡すな。全員死ぬのだ」陸軍二等兵として祖国の防衛戦に参加した比嘉真一。その体験を通し沖縄戦の凄まじい実相を描く長篇。
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
霊力を持つ小柄な曾祖母、人間界に馴染めなかった蛸、男の家から海へと帰る海馬。日常と非日常を行き来する玉手箱のような作品集
夫は10年以上前、日記に「真鶴」と記して失踪した。京は娘、母と3人暮らしをしながら、恋人と付き合い、真鶴と東京の間を往還する
純文学からマンガ、へんなエッセイまで、川上弘美が「ほんとうにいい」と思った144冊。あなたを心よろしき読書へ誘うガイドブック
母親の思い出から三十年前の京都旅行、『吾妻鏡』領主、郵便配達人まで――自在に空間と時間を往来する、「私」を巡る五つの物語。
情熱的なアナベルと、聖女のように穏やかな妻。ワシントン近郊での二人の女性との関係を描く表題作ほか、至高の女性像に迫る短編2編
語り手を自在に換えつつ大阪万博、日航機墜落事故など、狂騒と蒙昧の戦後を彩った様々な事件とその陰にある無数の生を描き出す長篇。
バツイチ独身、五十歳の塩原には良き友人の前妻と、セックスを愉しむ愛人がいた。ある日訪ねてきた二十九歳の奈緒に急速に惹かれる。
税理士・飯塚毅は、中小企業支援の税務手法を巡り国税庁を訴えた。顧客への税務調査や事務所職員の逮捕など当局の圧力に抗えるか。
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