書名(カナ) | ハツゲン |
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ページ数 | 272ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2021年08月10日 |
ISBN | 978-4-16-791734-0 |
Cコード | 0193 |
「おかしなものが見える」憔悴しきった姿で実家に戻ってきた兄。
お兄ちゃん、あの時の母さんと同じ顔してる—-—大学生のさつきは、幼い頃に亡くした母の顔を思い出し衝撃を受けるが、心の病と信じて兄を気遣う。しかし、さつきの眼にも咲き乱れる彼岸花と少女のイメージが映りはじめた。これは本当に病なのだろうか?
昭和四十年、ある男が橋から身を投げて死んだ。男はシベリア抑留を生き延びて帰国し、幸せにくらしていたはずだったのになぜ――その橋の脇には、彼岸花が咲いていたという。
昭和と平成、二つの時代をまたいで繋がる「恐怖」の正体とは?
大ヒット160万部ファンタジー「八咫烏シリーズ」の著者が描く
戦慄のノンジャンル長編。中島京子氏との対談を収録。
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