2月21日、お待ちかねの『烏は主を選ばない』コミカライズ4巻が発売となります!
いよいよ舞台は『烏に単は似合わない』とクロスオーバーし、桜花宮に小汚い近習が落ちて来た裏側が明らかになります。原作の内容が、漫画ならではの表現で鮮烈に演出されているのを見る度、私も負けてられないな……としみじみ思います。
そして今巻も、谷間における雪哉の下っ端生活を丁寧に描いた前巻に引き続き、松崎夏未さんの解釈によるオリジナル話の良さが爆発しております!
以前から松崎さんは「雪哉と若宮の蜜月を描けるとしたら、作中時間的にこの3か月しかないんですよね……」と深刻な顔でおっしゃっていたのですが、4巻にはその貴重な3か月がガッツリ描かれています。「若宮と雪哉と澄尾で城下町遊び行ったことくらいあるんじゃないスかね~」などと適当なことを言っていたら、とんでもない形で出力されてきました。本当に素晴らしい蜜月を描いて下さったと思います。先々のことを知っている人間からすると丁寧に張り巡らされた新たな伏線の数々におののくばかりです。
しかし純粋に楽しませて頂いているこちらと異なり、原作が進むに従い、松崎さんのほうは色々と難易度が上がってきて苦しまれているとのこと……。今回は巻末オマケとして、そういった裏事情や苦労を語り合う、阿部との対談を収録して頂いております!
対談は『烏に単は似合わない』の時にやったきりでしたので、『烏は主を選ばない』になってからは初めてですね。文字にして見ると私ってこんな惚けた人間なの!? と衝撃を受けてしまったのですが、松崎さんのご苦労やこだわりについては非常に読みごたえがあります。
もとより幻覚みたいな存在だった特典ポストカードはとうとう儚くなってしまいましたが、普通に絵として部屋に飾りたいカラー表紙、毎度おなじみ某先輩のコーデオマケやメチャカワなあとがきイラストなどは健在です!
買って損は絶対にありません。是非是非、八咫烏シリーズで一番屈託のない幸せな時間をお手元にお迎え頂ければ幸いです。
また、4巻発売に際して、講談社さんのほうで『烏は主を選ばない』1話を動画化して頂きました! 私は漫画の動画化という文化には全く馴染みがなかったのですが、「他の方の漫画を読んでいる時の脳内」を具現化したようで面白いですね。 こちらは2月21日公開です。どうぞお楽しみにお待ちください。
こうやって多くの方の力を借り、少しずつ形を変えて羽ばたいてく『烏は主を選ばない』を見ると、なんとも不思議な感じがします。まぐれ当たりの一発屋になってたまるかと、必死になって原稿を執筆していた10年前を思うと夢のようです。
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