先日、普段めちゃくちゃお世話になっている文藝春秋さんが創立100周年を迎えました!
それを記念し、12月9日(金)・10日(土)の2日間にわたって「国際情勢や歴史、エンタメ、グルメ、文学など様々なジャンルで豪華な出演者をお迎えし、魅力的なコンテンツをお届け」するオンラインイベントが開催され、その賑やかしとして私もちょこっと参加させて頂きました。
タイトルは、「プロ『作家』になった三者三様の創作論」、読んで字の通り、同じ文学新人賞である松本清張賞出身の額賀澪さんと坂上泉さんと、創作論について語り合いました。
本編は4分55秒より始まります
お二人とも年が近いこともあって、これまでも仲良くさせて頂いていたのですが、「普段どうやって小説を書いているか」をかしこまって伺う機会は中々にありません。
仕事に密接に結びつき過ぎていて、逆に話題に上がらないんですよね(ちなみにこれまで一番彼らと盛り上がった話題は確定申告についてでした)。
額賀さんは青春小説、坂上さんは歴史小説を得意とされているということもあり、目から鱗のお話がいっぱいありました。
コンテンツとしては、実際に使っているプロットや、資料などの公開もあります。
私の場合、平安装束の資料と八咫烏シリーズに出て来る珂仗(かじょう)のレプリカを持ち込んだのですが、これが思いのほか大変でした……。
そもそも、事前のオンライン打ち合わせの時点で「何か映像映えする参考資料とかありませんか」と訊かれて「刀ありますよ~!」と言った瞬間から、ちょっと何か空気がおかしくなりましたね。
これで~す、とカメラの前で刀を振ったら、打ち合わせを仕切っていたオール讀物の編集長に「ちょっとインパクト強すぎますね」と苦笑されてしまいました。
「え……あの、招き猫とかならあるんですが、どうでしょう」
刀に対抗出来るものが中々思い浮かばないんですけど、と額賀さんが言いだして、私が「対抗する必要ありますか!?」と言ったら、「いや、この流れ作ったの阿部さんですよ」と坂上さんにツッコミを入れられて収拾が付かなくなりました。
最終的に、まあ画面映えするのは間違いないし一応参考にはしている、ということで刀は採用になった(額賀さんの招き猫は「スピリチュアル過ぎるのでやめました」とのこと)のですが、それをどうやって自宅から文春に持って行くかは考えておりませんでした。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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